帰ってきたお父ちゃん

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帰ってきたお父ちゃん

  • 著者名:水島かおり【著】
  • 価格 ¥1,771(本体¥1,610)
  • 講談社(2022/09発売)
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  • ISBN:9784065289075

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内容説明

オレは永遠に青春だ! 
うそつきで泣き虫でだらしがないけど愛嬌あるオヤジを看取るまで。
女優・水島かおりの抱腹絶倒な半自伝的小説

幼稚園にあがる前に、突然あらわれたお父ちゃん。それから母、セっちゃん、兄との三人暮らしが始まるが、お父ちゃんが借金をこしらえては蒸発するたびに「差し押さえ」がくるようなハチャメチャ生活に。

明るくたくましい私は16歳のときに、ひょんなことからアイドルの道を歩むが、セっちゃんの闘病に向き合えず暴走するお父ちゃんに耐えかね絶縁状態となった。32歳のとき、咽頭がんで余命2年と診断されたお父ちゃんを看取る決心をするが……。

家族のややこしさ温かさを突き付けられる、爆笑&落涙必至の半自伝小説。

「かおりはうちの仕事場でベタ塗りやプロ並みの美味しいご飯を作ってくれました。
よく通る声で仕事場に元気をくれました。
この本に書かれているようなことは一切口にすることなく。」
くらもちふさこさん(漫画家)

目次

帰ってきたお父ちゃん 目次
序章 お父ちゃん、ガンを宣告される
余命二年の宣告/お父ちゃんを看取れるの?
第一章 ある日あらわれたお父ちゃん
写真の男の人/八百屋に嫁ぎ損なったセッちゃん/よくわからないラブラブ生活/部屋がプロレスのリングに/ひよこ事件 /鶏小屋の次は飯場/セッちゃん、宗教に走る/さよなら、お元気で!/ピンク色の日々/再び、お父ちゃんあらわる/小さなお嫁さん/遠いところへ行ってしまったゆず /石ころを握りしめ/角刈りにされる/再び入り込んできたお父ちゃん/素麺づくし
第二章 青春、そして芸能界へ!
ヰタ・セクスアリス/リーゼント頭の兄貴/兄貴、大人になる/山吹が咲く家へ/相変わらずのどんぶり勘定/友達の芸能事務所のオーディションに/芸名は「水島かおり」/私がアイドル?/もう戻れない
第三章 荒れる我が家
家を乗っ取られる/セッちゃんの恋/爆発、そして戦いの日々/崩壊していく我が家/セッちゃん、手術する/お父ちゃん、入院費を持ってきて!/小さな笑顔/アイドルの過酷な日々/何よりも苦しいレッスンとは/ついに逃走する/静か過ぎる別荘での生活 /混乱してダチョウ頭に/信じたくないセッちゃんの余命/それぞれの思い/『あしたのジョー』に助けられる/からだ張って、地固まる/大切な日々
第四章 ハチャメチャ家族旅行
オヤジのせいで山から海へ/再び、“ガムテープ巻き”に/海へ!/地響き、ダニを呼ぶ?/カナヅチなのにがんばる/お父ちゃんウルトラマンになる/ふたりで飲みながら
第五章 寄り添う日々
ひとときの平穏な日々/セッちゃんとの切ない約束/お見舞いにこないお父ちゃん/母ではなく知らない女の人/かわりにケリをつける/セッちゃん名義のサラ金カード/神様なんていない/押し入れに隠された本/不思議な線香の匂い/セッちゃんとの声なき会話/壮絶に美しい笑顔/最高のお別れのプレゼント/強烈な、あんちゃんのさよなら/ふたりだけの最期の時間/埴生の宿
第六章 お父ちゃんとの対決
波乱の幕開け/すべてランクだらけ/台所の天井に穴があく/信じられない裏切り/鬼より恐いセッちゃんの顔/引田天功、走ってくる/黄色いパジャマのセッちゃん/対決/小さなカマキリ/みんなの協力/おじちゃんが語るお父ちゃんのはなし/セッちゃんの手紙/訣別の成人式/ひっくり返った位牌の夢/初めての普通の暮らし
第七章 七年ぶりの再会
七年ぶりの再会/セッちゃんのすずめの丸焼きの思い出/お父ちゃんの家に行く/それぞれの七年間/再び途絶えた連絡/血の穴に落ちて/ごめんね、アキちゃんとおじちゃん/サイパンに行こう!/菅原文太、登場/ヤシの実泥棒/夕陽に向かうエイ/星野とのゴルフをドタキャン/哀愁の後ろ姿?/バンザイクリフでご乱心/旅の相手は選ばないと
第八章 力の限りがんと闘う
よし、心を決めた/ぼけたおばあちゃん/楽に死ぬための手術 ほか
第九章 不思議な旅立ち
再発と逃亡 ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

信兵衛

26
凄絶というか抱腹絶倒というか、これはもう実際に読んでみて貰わないと判らないこと。 といういう訳で、是非読んで実体験してみてください。お薦め。2022/12/28

miya_feel

14
壮絶な小説だった。おそらくこの家族小説を読んだ人の感想は、皆「壮絶な」「強烈な」「すさまじい」「恐るべき」という言葉を使って表現するのではないだろうか。いやなかなか凄いものを読んだという感想が真っ先に出てくる。この小説は女優であり脚本家でもある水島かおりさんの半自伝的小説であり家族愛に溢れるストーリーなのだけど、何が何だかもうアグレッシブであり度を越していて、ちょっとイッちゃっていて付いていけない部分もある家族の物語なのである。でも悲しみとか、可哀そうとか、痛ましいとかそのような気持ちにはならない不思議。2023/01/01

tetsubun1000mg

12
定期購読している「本の雑誌」の書評で紹介されていた本だったので選ぶ。 女優さんの半自伝的小説とあったが衝撃的な物語だった。 男相手にグーで殴って鼻や顎を骨折させたり親子で殴り合うなどまるで映画の世界。 母親も激しいが、父親もとんでもない嘘つきでグータラ、金銭感覚無しときている。 せっかく離れて暮らしていたのに、父親の病気と余命を聞くとほっておけなくなる。 本人が納得して自分で決めたのだからよかったのでしょう。 でも、父親の寿命が尽きる直前までおバカな会話のやり取りが気持ちが通じ合ってる感じがして良かった。2022/11/15

遠い日

12
俳優水島かおりさんの壮絶な自伝的小説。父も母もエキセントリック。センシティブなのに直情径行。口で通じなければ体を張って我を通す。こんな家庭に育ったら、強くもなるし開き直りもするし、早々と大人にさせられる。何度切ったかわからない親子の縁を、それでも最後に繋いだのはやはり血か。凄惨、苛烈、それでも一抹の明るさが底に見える気がするこのお父さんは、稀代の人誑し。なんとも魅力的なのだ。嘘つきのくせにぽろぽろ本音を吐く、そういうところがチャーミング。水島かおりさん、これを書き上げてやっと供養が済んだのでしょう。2022/09/07

ますずし

5
これが半自伝だというからすごいよなぁ。こんな家庭あるんだ。っうか、こんな父親看取れるんだ。お父ちゃんより水島かおりの方が凄いと思う。こんなにやさしくなれるのものかねぇ。俺は無理だなぁ。2023/02/05

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