呪縛伝説殺人事件

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呪縛伝説殺人事件

  • 著者名:羽純未雪/二階堂黎人
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 南雲堂(2022/08発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784523266099

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内容説明

二階堂黎人デビュー30周年
オーソリティと気鋭が本格ミステリーの深淵を追い求めた意欲の合作!!
栃木県の片田舎に小さな村があった。その村には〈アヤの祟り〉という言い伝えがあり、アヤという名の女性が村に入ると災いが起こるというものだった。現在村は〈梅屋敷〉と〈藤屋敷〉の二つの家を中心に動いていた。東京から家に戻ってきた〈梅屋敷〉の跡取り和壱が、密室内で拳銃自殺をした……。
村にアヤという器量良しの女がいた。夫と仲睦まじく暮らしていたが村長に目をつけられ夫は大雨の夜に川に流され亡くなった。その後村では子供が神隠しにあって殺害される事件が続いた。村人はアヤを疑い石を投げて殺し、簀巻きにして池に投げ込んだ。池はアヤの血で真っ赤に染まった。池は〈アヤの池〉と呼ばれるようになった。村に災いが起こる時、池は赤く染まるようになったという。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yukaring

58
久しぶりにシンプルで王道な国産の本格ミステリを読んだ気分。最近は特殊設定やらどんでん返しモノが多かったからなんだか少し嬉しい😊"アヤの祟り"という言い伝えのある田舎の村と村を二分する名家〈梅屋敷〉〈藤屋敷〉。東京から戻った〈梅屋敷〉の跡取り息子が密室の離れで死体で見つかる。彼は村では忌み嫌われる"アヤコ"という名の婚約者を伴っていた・・。"アヤの呪い"と騒ぐ村人と連続殺人、不気味なわらべ歌に裏山のお宝と横溝正史っぽい世界観にワクワク。跡取り息子の友人が探偵役として謎を解いていく過程もロジカルで楽しめた。2022/10/07

二分五厘

25
伝説の呪縛に囚われた村。村の勢力を二分する二つの旧家。旧家に帰ってきた嫡男。巻き起こる童歌になぞらえたかのような連続殺人。そして探偵が関係者を集めて謎解き……とくれば、横溝テイストたっぷりの大好物なんだけどなぁ。細かく章が区切ってあって読みやすいし、文体も嫌いじゃない。トリックにはツッコミどころはたくさんありそうだけど、それは本家も同じだし。犯人はともかく皆中途半端にいい人か、とことんいい人ばかりで500ページ持たせるには味が薄い感じ。共感の難しい語り手と、微妙に空気読めない探偵のせいかな。2022/11/20

rosetta

23
栃木県の山奥にある梅里村。ここにはアヤの呪いという言い伝えがありアヤという名前は忌避される。この村を裁量するのは梅屋敷と呼ばれる清澄家。それに対抗するのが藤屋敷と呼ばれる蓮巳家。出奔していた梅屋敷の跡取り和壱が寄りにもよって綾子という名の結婚相手を連れて村に戻ってきた。和壱が殺され物語が動き出す。学生時代からの和壱の親友カメラマンの迫島が探偵役となり次々に発生する殺人事件の謎を追う…はっきりいってこれほどの凡作に500ページも付き合わされるのはかなわんなぁ。作者が連名だけどどう言った役割分担なのかな?2022/11/02

だるま

17
栃木の小さな山村。そこには「梅屋敷」と「藤屋敷」という旧家がある。「梅屋敷」の跡取り候補だった人物が密室の中で死体に。自殺としか考えられない状況だったが、その男の友人のカメラマンが村を訪れ、他殺かもと疑念を抱き、探偵役になり真相を究明する物語。二階堂氏のデビュー30周年の記念作との事だけど、何故か新人の女性作家との合作で、どういう分担なのかの説明も一切無く、すんなりとは読めない作品だった。密室トリックも納得出来る様な出来ない様な。犯人の絞り混みも弱い感じ。何より大長編過ぎて途中でダレてしまった。イマイチ。2022/10/28

ムーミンママ

6
久しぶりの「本格ミステリー」でした。2つの旧家の権力争いに禍々しい言い伝え。そして次々 起こる事件。うーん。大好物!! ただ。。トリックちょっと紛らわしかったのが残念だった。2022/11/10

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