内容説明
女子校、興津山学園に通う天本有里は、祖母と母の三人暮らし。天才画家の祖母・幸代と、生活力皆無な母・文乃と暮らすうち、いつしかしっかりものになってしまった。
有里が映画のプレミア上映の会場で出会った矢ノ内香は、不思議な火災で父母を亡くし恩師・宮里を頼りに上京したところ、宮里に裏切られたという。
しかも、香のカバンの中から切断された指が発見された。
この指は一体誰の者なのか。香を襲った不思議な火災の真相とは──。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パフちゃん@かのん変更
28
孫娘有里と村上刑事が中心。有里は高校生とは思えない洞察力と鋭い聴力で事件の解決に尽力。登場人物が多くて関係を把握するのに難儀していたが、4巻は一気に読めて面白かった。 2023/02/12
白雪ちょこ
27
シリーズ第4弾。 今回は有里が主役で大活躍。 AV、麻薬、ヤクザなどなど、赤川次郎の昭和感漂うような箇所は何個かあったが、それでもサラサラと面白く読み進めてしまうのが、作者の魅力だろう。 村上刑事と共に、有里は走りに走り回り、同年代の女の子達を次々と救っていく。 いろんなキャラクターが沢山出てきて、簡単に死んでしまうのも作者の安定の書き方。 母の文乃は相変わらず怒ってばかりで、祖母の幸代も大活躍。 有里は本当に高校生なのかというくらい、しっかりしていて探偵に絶対向いていると思う。2023/03/03
ゆっき
27
天才画家の祖母幸代、おっとりな母文乃、好奇心旺盛な女子高生有里の三世代探偵団。上京してきた少女を保護することから事件に巻き込まれる、良くも悪くも安定の赤川次郎さん。サクッと読了。2022/09/25
一笑
15
シリーズ物らしいけれど私はこれが初めての一冊。天本幸代・文乃・有里の祖母・母・娘の三世代の親子が活躍する物語らしい。今作は娘有里と祖母が活躍し、母文乃は脇役。田舎から出てきた少女?をAVビデオに出演させたり、薬に絡んだ事件がおこる。有里と有里が心を寄せる村上刑事が犯人を追い詰めていく。実際はあり得ないけれど、事件捜査に民間人がこれだけ絡むというのは、他小説でもよくあるパターン。確かに読みやすさはあるけれど、面白さという点は今ひとつ。若いはやりの女優さんなんかを使って、テレビドラマ化される事が前提なのかな?2024/04/09
☆初音☆
15
シリーズ第4弾だったかな?サクッと読了。色々な問題にぶち当たるが、解決していく!赤川次郎作品の女性は強い!!続編待ってます!!2022/09/28