講談社の創作絵本<br> クジラの進化

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講談社の創作絵本
クジラの進化

  • ISBN:9784065284223

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内容説明

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体重160トンにも達するシロナガスクジラや、1000メートルもの深みにもぐることができるマッコウクジラ。

陸から海へ生活場所をうつしたクジラたちは、気が遠くなるような時間をかけて体を作り変え、世界中の海で暮らすようになりました。

4本足で歩いていた「パキケタス」、「歩くクジラ」の名前をもつ「アンブロケタス」、巨大な爬虫類のような「バシロサウルス」……だれも見たことがない絶滅したクジラたちが臨場感ある絵で甦ります!

5000万年のクジラたちの進化の旅を目撃しましょう。

*生物の系統樹デザインの第一人者、坂野徹氏による、鯨類の進化の過程がイメージでつかめる系統樹も掲載!

<いまぼくたちの目の前に生きている生き物たちが見せる姿かたちやくらしぶりは、何億年という長い期間のなかで偶然に起こった限りない数の、そのひとつずつはほんとうに小さな変化の積み重ねによってできてきたものです。

もし、地球上で生物が死にたえたあと、もう1度芽生えた生命から進化がはじまったとしても、あるいは地球と同じような環境をもつ惑星のうえで命が芽生え、進化をはじめたとしても、二度と同じ道筋で進化が繰りかえされることはありません。

それは1億回、1兆回サイコロを振って、1億回、1兆回とも同じ目が出つづけることがありえないのと同じです。

限りない数の偶然の積み重ねが「奇跡」という言葉で表現できるなら、ぼくたちがいまの姿で、クジラたちがいまのクジラたちの姿で、この地球上にくらしていることのすべてが、奇跡といえるものです。

さらに40億年におよぶ進化の歴史のなかで、最大の動物であるシロナガスクジラが生きている時代に、ぼくたちが生きていることは、それ以上の奇跡といえるでしょう。

地球上に生きるひとつひとつの命、ぼくたちが生きる一瞬一瞬、そのすべてがかけがえのないものです。それは、そのそれぞれが二つとして同じものがなく、二度と繰りかえされることがないからなのです。

その事実こそ、クジラをはじめいま地球の上で生きる生き物たちの姿からぼくたちが学ぶべきものなのです。> 

ーー水口博也(あとがきより)



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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

☆よいこ

88
科学知識絵本。読み聞かせ可能。いまから1億年前は恐竜の時代。9000万年前に魚竜が6600万年前に恐竜が姿を消す。5000万年前川辺にパキケタスがいた。4000万年前ムカシクジラのバシロサウスルがいた。2500万年前ヒゲクジラのエチオケタスが現れ、1500万年前にハクジラのスクアロドンが現れた。1000万年前~900万年前のリビアタンはメガドロンを襲った。マッコウクジラは今生きているハクジラの中では最大級▽かけがえのない命の奇跡がある。2022年刊2023/02/13

絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく 

22
クジラの進化の絵本。先祖はパキケタス、耳の骨が現在のクジラと共通した特徴があることでわかった。クジラと言っても住む海中に適した進化を遂げている。マッコウクジラのように生きものを捕食したり、シロナガスクジラのようにナンキョクオキアミを捕食したりと様々。2022/10/12

ほんわか・かめ

21
進化は決してゴールではない。目指そうとして目指せるものでもない。与えられた環境の中での変化だということがとても良くわかる。同じクジラでこんなにも違う。人間が進化のトップと思いがるのは大きな間違いですね。〈2022/講談社〉2023/04/08

大粒まろん

19
エコロケーションの能力をもつようになった新しいクジラたちは、真夜中の海やにごった海、光のとどかない深海で、えものを追うことができるようになりました。ザトウクジラは三頭で地球一周のコミュニケートができるという話。ほんとかどうかは知らない。2024/08/30

遠い日

9
科学絵本ですが、絵が非常にすばらしい。5000万年にわたるクジラの進化を追う。哺乳類でありながら陸から海への進出で、体を作り替えなくては生き延びられなかったクジラたち。進化の一方向性の神秘を説く水口博也さんのあとがきがまたすばらしかった。今こうして生きて、クジラとともに地球上にいることが「奇跡」であると実感できます。2022/10/29

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