中公文庫 あなたの本 新装版

著者名：誉田哲也【著】

中央公論新社（2022/08発売）

• ISBN：9784122072503

内容説明

父の書斎で見つけた奇妙な本。『あなたの本』と題されたそれを開くと、自分の誕生から現在までが、なに一つ違わず記されていた。このまま読み進めれば、未来までもわかってしまうのか。先のページをめくるか否か、悩みぬいた男の決断は――。人気作家の多彩な作風を堪能できる七つの物語に加え、あらたに五つの掌篇を収録。〈解説〉瀬木広哉

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[H!deking]

新装版には別の短編が収められているのを知って何件もブックオフをはしごしてやっと見つけました。短編というよりショートショートですね。それが五本収録されております。普通に面白くはありましたが個人的にはもっとびっくりさせてほしかったかな笑　それはさておき、誉田さんの文庫コンプまであと一冊！

2023/11/30

[りゅう☆]

8ヶ月前に読んだのに詳細覚えてなくて、また新鮮な気持ちで読めました。「戦慄したり、驚いたり、じーんときたり、思わず吹き出したり（解説より）」。ジウシリーズの小川巡査登場は知ってたのでやっぱりテンション上がる。そしてまさかのSFだし笑。新装版ということで5つのショートショート収録。「買わなかった男」「待っていた女」になんと柏木夏美の名前が登場で嬉しい！実は違う男女の話ということでショートながらも見事な叙述。「三季化」で選挙公約を掲げる総理。夏をなくすなんてムリだし。誉田さんの抽斗の多さを堪能できる1冊です。

2023/10/08

[dr2006]

面白かった！自分にとって誉田哲也と言えば姫川玲子シリーズだが、本作はＳＦやファンタジーまでバラエティに富んだ短編集だ。話の舞台や設定を読者にミスリードさせるような巧妙な仕掛けがあったり、そのミスリードがオチとなっていたり、心情的にほろ苦さを感じさせるスパイシーな物語がクセになる。タイトル作の、自分の将来が書かれた本を見つけた男「あなたの本」も良かったが、未開の地の住人イゾラドの視点「贖罪の地」、天使の意外な職務「天使のレシート」が好き。計７編に作者の抽斗の多さを感じた。この様な短編集があればまた読みたい。

2025/11/19

[優希]

面白かったです。様々な色彩の色とりどりな短編集と言えますね。

2023/05/23

[カブ]

SFのような物語の短編集。どれも、面白く読み終わると次の話に期待しながら、あっという間に読んでしまってた。表題作｢あなたの本｣もよかったけど、｢交番勤務の宇宙人｣は笑った。

2022/10/26