日本経済新聞出版<br> 再興 THE KAISHA 日本のビジネス・リインベンション

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日本経済新聞出版
再興 THE KAISHA 日本のビジネス・リインベンション

  • 著者名:ウリケ・シェーデ【著】/渡部典子【訳】
  • 価格 ¥2,750(本体¥2,500)
  • 日経BP(2022/08発売)
  • いよいよ秋の気配!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~9/8)
  • ポイント 750pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784296113606

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内容説明

●世界が必要とするディープテックのニッチ市場で比類のない競争力を誇る日本企業。日本のビジネスは安定を重視しながらも、確実に変革を遂げてきた。「失われた30年」は、ビジネス大転換の時代だったのだ。この変革の波はこれからも続いていく。

●戦略的リポジショニングにより、中核事業を選択し、そのアップグレードに集中、DXでの競争力を高めるために未来のビジネスに投資する。同時に、成熟事業と新規事業の共存を図り、創造性とディープテクノロジーのイノベーションを促す経営改革を行い、新しい企業カルチャーを構築する。日本企業はこの必要不可欠な戦略を実行し、ビジネスを再興してきたのだ。そしてこの変革は、日本の伝統的なタイトな文化のもとで実現されてきたのだ。

●「ルーズな文化」「タイトな文化」という社会心理学のフレームワークをもとに、日本企業の行動様式を分析。日本社会のタイトな文化的文脈の下で、日本企業はアメリカ企業とは異なり、時間をかけ、社会的な安定とのバランスをとりながら、ゆっくりと着実に変革を進めるところに独自性がある、その強みを見失ってはならない、と著者は説く。

●日本で学び、現在、カリフォルニア大学で日本の経営、ビジネス、科学技術を研究するドイツ人研究者が、21世紀以降の日本企業の行動を分析し、その変革力を考察。日本企業の「再興」=リインベンションへの取り組みを通じて、バブル崩壊以降広がった日本悲観論・軽視論を退ける。

目次

日本語版への序文  
はじめに  
謝 辞  
第1章 〈イントロダクション〉ビジネス再興
第2章 〈前提条件〉タイトな文化における企業刷新
第3章 〈背景〉日本の経済発展―終身雇用を通じた安定
第4章 〈新・日本企業の戦略〉集合ニッチ戦略
第5章 〈インパクト〉グローバル・ビジネスにおける日本の影響力
第6章 〈マネジメントの変革〉ガバナンス、スチュワードシップ、役員報酬
第7章 〈ファイナンス市場〉プライベート・エクイティとM&A
第8章 〈ビジネス再興の実行〉行動様式の変革
第9章 〈雇用とイノベーション〉カイシャの再興
第10章 〈前に進む日本〉DXに向けたビジネス再興
解説 私たちにとって最高最良の姿見が登場! 冨山和彦  
原 注  
参考文献 

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おせきはん

30
長年にわたり日本経済を研究されてきたシェーデ先生が、日本企業の可能性について論じています。時間をかけながら変わってきた日本企業のあり方を見つめ直す、よいきっかけになりました。2023/02/05

Ryo

3
日本経済のグローバルにおける位置付けが過去と比較して後退しているというのは大方の人の見方ではないだろうか。そんな日本の重要性を説き、日本人に自信を持たせてくれるかのような米国研究者の書である。 日本のリインベンションに伴う継続的な競争優位を構築する活動を著者は「集合ニッチ戦略」と呼ぶ。 この戦略実現のために経営者は、戦略的リポジショニングと会社の刷新を行う必要がある。 日本の、変化に対してゆっくりではあるが、安全で安定的な経済状況の担保は確かに他の先進国には見られない優しさであるとも言える。2023/04/08

リタ

2
例えば現在進行形でナッジとソフト・ローにより多くの上場企業が否応なくPBR1倍を目指す中、真に投資すべきはどこなのか。タイトな文化という原則的に不変の前提の中で再興を果たし成長を続ける企業とはどのようなものか。ゴールから逆に辿って成功する2割の見つけ方を教えてくれる本。シェーデ教授共著の『両利きの組織をつくる――大企業病を打破する「攻めと守りの経営」』を先に読んでいたのも理解を助けてくれた。2023/07/05

KW

1
日本の企業の歴史を俯瞰して見ることがなかったので非常に学びになった。 ・ジャパンインサイト。ニッチ戦略で押さえていること ・コーポレートガバナンスの日本における歴史と背景・日本型雇用のメリットが成長が止まり、立ち行かなくなったこと。大企業が終身雇用することは、政府にとっても失業保険を出さなくていい、社会が安定する、そして余剰を中小企業に投資するとみんな生きられる。大企業の傘下に中小企業があるので、雇用の調整弁に使えるし、安定した供給が可能であった。持ちつ持たれつが成り立っていた。2024/07/23

東郷和也

1
最近本との縁が良い、素晴らしい本だった。 日本経済について時系列で多面的に深く考察されており、かなり勉強になった。 日本の悲観論ばかりが目立つけど、まだまだ捨てたもんじゃないよね。 自分の無知を少し恥じた…笑っ2023/06/11

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