内容説明
極地・辺境など苛酷な環境で生息する生物の研究・調査を行う著者が、生命38億年の進化の歴史をわかりやすく解説。地球に生命が誕生してからおよそ38億年。現生する生物は約5000万種と言われているが、絶滅した種を合わせると、今まで地球に誕生した生物の数は数十億にも上る。進化史においては、その生物一つひとつに役割、そしてドラマが存在する。地球最初の生命はどこで生まれたのか、生命を人工的に創りだすことは可能なのか、そもそも生命とはいったい何なのか……。生物学のみならず、天文学・物理学・数学・化学・哲学・文学に通じる長沼毅が、生命の謎に迫る。
目次
まえがき
第1章 われわれはどこから来たのか
第2章 生命とは何か
第3章 進化の歴史を旅する
第4章 何が生物の多様化をもたらしたのか
第5章 人類の未来は「進化」か「絶滅」か
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
キムチ
50
読み終えたその日、Eテレ放映番組で視た「エッツィー殺人事件?!」とリンクして結構感慨深い想いで読了。5300年前と今でもヒトの感情の基はさほどに変わっていない。非常に平明、明確な語り口でありつつも中身が濃いだけにしっかと認識できたと言えない感じ。が、中高生期辞すんの行きたい方向を見出す1里塚になるかも。混迷を深めていく一方の国際社会に目を馳せても「生物の環世界と動的平衡」は人の意のままにはなりえない・・ものだなと。2022/01/16
BlueBerry
49
2014年の課題図書。目がいかにして出来上がったか?」のくだりが一番興味深かったかな。短めで高校生あたりには確かに良さそうな本だと思った。2014/05/08
カザリ
43
長沼さんの本は凄く好きで昔から読んでます。今回の論旨も人類がホモパックスという協調性遺伝子を獲得できたらという結論ですが、私は人類は遺伝子のスペックとして協調性が濃いホモパックスに進化は望ましくないと思います。生命は固体保存のために争うものだし、その過程で色々な発見や発明もして、反省もできる生物だと思います。遺伝子ではなく、人類は制度や法律によって自分を規制することが、種としての利点も生かせると思います。公害で消えた森を再生しようとしている足尾を見てやっぱりそう思いました2019/06/09
トムトム
28
現時点で分かっていることをつなぎ合わせて推測すれば、このぐらいが限界かしら。最初の1匹の生命はどのように生れたか?謎だらけです。まだ2000ピースジグソーパズルのフチ部分がつながった程度。全容はほとんど分かりません。最後の「人間が生き残るために」は蛇足かな。今いる全生命は結果として生き延びているだけで、○○のためにという訳ではない。全ては運次第って、前半ずーっと言ってたのに。長沼先生好きだけど、そこだけちょっと冷めた。2019/12/30
tetsu
24
★3 高校生の課題図書に指定されているので分かりやすく読みやすい。 ただ、突然変異や自然淘汰では、定向進化や昆虫などの擬態はうまく説明できていない。 生命と宇宙に関わる謎は人類の永遠のテーマだということを再認識。2015/08/16
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