海嘯

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海嘯

  • 著者名:田中芳樹【著】
  • 価格 ¥495(本体¥450)
  • らいとすたっふ(2022/08発売)
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  • ISBN:9784122040823

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内容説明

中国の南半分を治めていた南宋の命運はついに尽きた。皇帝フビライの命令のもと、名将バヤンひきいる元軍が、巨大な津波となって押しよせてきたのだ。都の臨安は無血開城し、南宋は事実上、滅びた。だが、忠義をつらぬく男たちはあきらめない。幼帝を戴いて海上に逃れ、祖国再興の戦いをつづける……。巨大な敵と運命にあらがった忠臣たちの物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

如水

27
良くこのページ数で『国の滅亡』を描き切ったな、が第一感想。よって内容が超濃厚(笑)&歴史を全く知らなくても楽しめるかと。話は1275年、『元』の皇帝フビライが南宋征伐が佳境に入った所から。宋国が滅びるのを待つか、防ぐか、それとも逃げ出すか、文官・武官達が右往左往としている間にもフビライは着々と手を打っていき、とうとう首都臨安にも…と言う内容。亡国側の視点から描かれているので、元の行軍は正しく鉄血の海嘯(巨大津波)。哀愁を感じさせながら、時には矛盾を感じながら、国が滅びる様をヒシヒシと感じられる御話しです。2023/11/15

フミ

19
日本で「元寇」があったのと同時期に、滅亡させられた「中国・南宋」の最後の3年ほどを、様々な忠臣たちの生き様を軸に描いていく群像劇です。ひたすら国への忠義を尽くして亡くなっていく人々の中で、周囲に期待を持たれながらも、責任に耐えられず、生き延びてしまった宰相、「陳宜中(ちんぎちゅう)」という人物に、温かい同情の目が向けられているのが印象的です。 しかし、作者様の書きたい情報量に対して、315頁程というページ数は、少なすぎた印象がありますね。あと、巻頭の地図を、もっと細かくしてくれていると嬉しかったかな…。2023/02/21

keisuke

9
再読。後書きにあるけど、文天祥をあえてone of themとして書いとるから、他の田中作品に比べて読みづらい印象。2015/05/17

みつ@---暗転。

6
***** 争乱の五代を経て、南宋から元の支配下に降ることになる中国大陸。その地で元の起さんとする大津波に、最後まで抵抗し続けた勇ましくも愚かな南宋の男たちの物語。亡国となる宿命故に、武将らは次々と斃れていく。凄絶なる闘死を遂げる武将。縄目の屈辱を耐え、頑なに元に降ることを拒み処刑を待つ勇将。亡き祖国と共に、嵐の海へと消えた猛将。幼帝を背に、共に沈んだ文官。奥底に流れる哀切に満ちながら、活き活きと描き出される文武官たちの姿に引き込まれた。宿命と志の間の矛盾に翻弄される姿は、なんとも形容し難いものである。2013/06/30

しんた

5
クビライVS南宋 登場人物多いのでくじけそうになった。結局主人公誰?文天祥のすごさが理解できないまま終わった。2015/03/08

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