内容説明
<脳研究者って、最先端でイケてるイメージだけど実際のところはどうなの?>
本書は昨年『脳を司る「脳」』(ブルーバックス)で、講談社科学出版賞を受賞した大注目の脳研究者が、自身の経験をもとに「研究者という生き物」の
生態を大公開します。
・脳研究者って「脳みそ」を具体的にどう扱うの?
・実際、脳研究はAIに役立つの?
・定職に就くまで周囲に心配される?
・就職できても次の進路を心配している?
・イメージより研究費が少なくて大変?
など、あまり語られない部分も、すべてさらけ出す!
研究者という存在を身近に感じることで、現代日本の科学力の現在地を知ることのできる一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ときわ
7
脳の中、というより今の研究者が置かれている立場を解説した本だ。一応知ってたけど表紙にもある「売れないバンドマンと根っこは同じ」という表現にほんとにそうだよね!と共感した。あの山中教授もそんなことを言ってたけど、日本の理系研究の未来は暗いね~。短期で利益になる結果が出るものにしかお金を出さないと、結局はジリ貧。今ノーベル賞受賞の対象になっているものは、過去の遺産だもの。身も蓋もないことを散々書いて「皆さんもぜひ」と研究の世界に誘ってもあまり説得力は感じないが、それでも研究したい人が研究者になるのだろう。2023/01/19
星辺気楽
1
現代科学の経営術。 2022/12/24