山口つばさ短編集 ヌードモデル

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山口つばさ短編集 ヌードモデル

  • 著者名:山口つばさ【著】
  • 価格 ¥748(本体¥680)
  • 講談社(2022/08発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065287873

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内容説明

アートに打ち込む若者の熱さを描き、話題を呼んだ超人気作『ブルーピリオド』山口つばさの原点にして新境地!
ひとり美術に打ち込むクラスの変わり者・夏目と罰ゲームで彼女を落とすためヌードモデルに手を挙げた男子高校生・百瀬の交流を描いた表題作のほか、女性のふりをするいたずらで承認欲求を満たす矢田が事件に巻き込まれる「おんなのこ」、吸血症のホストに出会った自己評価の低い女医の物語「神屋」の3編を収録。性と生きづらさなど、山口つばさの『ブルーピリオド』に通じるところと、まったく別の表現を堪能できる初めての短編集です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

空のかなた

27
どの短編もテイストが異なっているにも関わらず、ビロードのような性のエロティシズムで繋がっている。でも、いやらしいとは感じない。どの物語も、身近にあり得るような物語。人の心の機微を上手く上手く掬い上げて、晒していく。自分の心さえ、上手く操れるものではないのだと囁かれる。一歩油断すれば深みへはまっていく。読み直すたびに、感じ方が変わりそうな作品。表紙にもある短編「ヌードモデル」の裸像のモデルの姿勢はギリシャ彫刻のよう。2023/04/24

耳クソ

16
こんなにページ数量に見合ったちょうどぴったりの面白い短編を描けるということは、ブルピリというあのいつまでも連鎖する苦悩の物語もまた、長編であることをベースに描かれているがゆえの地獄なのだろうか……?と思わず邪推するほど、「ヌードモデル」も「おんなのこ」も素晴らしい地獄。2022/08/26

なさぎ

7
山口つばさの初短編集。『ブルーピリオド』よりも抜き身な感じで、こちらはやや人を選ぶかもしれない。ただそれだけに、思想性はよく見えるというか。——帯にもあるけど「性」と「生きづらさ」が作者の関心の中核にあるのは『ブルーピリオド』読んだ時から分かっていて、その部分に関するセリフや展開への目配りは抜きん出ていたと思う。逆にそうした目配りゆえに(意図的に)抑制していた不条理さや攻撃性みたいなものが『ヌードモデル』ではノーリミットで、やはりそういう意味でも人は選ぶだろう。ただ、私はこちらはこちらで好きだ。2022/09/07

くろねこ文学

7
んーすばらしい‼ まさに耽美と甘美な世界‼ ブルーピリオドも好きだけど、こっちのダークでエロスとリビドーに満ちた世界も大好き💕 神屋の退廃的世界たまらないっす~( ˶´⚰︎`˵ )2022/08/24

たけのこ

5
『ブルーピリオド』が大人気の山口つばさ先生の過去短編集。いいですねぇ。「神屋」が好きかな。いろんな意味で生っぽい話が3つ。生々しい話って描ける時期限られてるとわたしは思っているので、生々しい話大歓迎です。そのうち紙で買おう。2022/09/10

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