内容説明
感覚体験を軸にした新しいデザイン教育プログラムをヨーロッパから発信する著者が、日常のなかでの感覚体験の重要性を綴るエッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
木麻黄
2
目に見える事象の中だけで,他者との繋がりを視るのならば,孤独という感傷は,絶えず途切れることはないのでしょう。目に見えない事象の中にも,揺るぎのない絆を見いだせるとき,人は底知れぬ安心を感じるのかもしれません。少なくとも,そんな境地になりたいと思わせる本です。ま,難しいのですが。身を切り裂くような孤独もあれば,安らかな孤独もあるもので,不要なものを積極的に捨て去るところから,安寧の道は開けるのだと思います。2023/08/09
jimataro
0
欧州でデザイン教育を長くされている阿部雅世さんのエッセイ。理路整然とした分かりやすい答えがあるわけではないけど、コロナ禍において日本だけでなく海外でも孤独が進みひとり向き合う時間が増えた状況においての心のあり方に気づかせてくれる優しい本。半径500mの世界にもっと目を向けて遊び心を忘れないこと。2023/01/02