OLと人魚

著者名：司馬舞【著】

イースト・プレス（2022/09発売）

• ISBN：9784781621210

内容説明

人外美女とのめくるめくおとぎ話

表題の「OLと人魚」をはじめ、吸血鬼、ハーピー、鬼、天狗、鶴、雪女…など、
おとぎ話に登場する美女と、現代日本に住む普通の女の子との刹那的な触れ合いを描く。
生きる世界が違う“ふたり”が、時に共鳴し、時に反発しながら、唯一無二の時間を紡いでいく──。
人外美女と人間女子のはかなくて美しい、７つの尊い物語。

【目次】
OLと人魚
ゆびきりげんまん
巣立ちの季節
鬼さんこちら
天狗のうちわはヤツデの葉
あの子の恩返し
雪やこんこ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[しましまこ]

人外たくさんの短編集。

2022/10/06

[くろねこ文学]

独特の読後感がすごく良い作品。人魚や吸血鬼などファンタジーの人外種と女の子とのふれあいを描いてて、どれも結末が、えっ？とか、ああぁ…( ˶´⚰︎`˵ )って感じで、良いところで終わるんだぁ…何度も読み返し余韻にひたれる趣深い作品です(*´-`)　初めの人魚の話を読んで、結末コワッ😱こわい話か？と思ったら、怖いのも切ないのもほのぼのなのもある、すごくしみじみしたお話群だった。ちょっと健全百合入ってます。人魚に押し倒されて水中でキスされ、死を感じるとか倒錯的でしょ⁉️人外との百合ーーーー😭

2022/09/17

[mujha]

毎回余韻のある終わりでその後の想像がとまらない楽しさ苦しさがあった。謎のお兄さんが出てくると嬉しくなる。

2024/03/15

[kujira]

人外と人間の百合短編集……とひとことでまとめてしまうのはちょっと乱暴かな。それぞれの話でいろんなタイプの感情が渦巻いているので、微笑ましいのもありそら恐ろしいのもありで、本当に帯にある通り「おとぎ話」という感じ。夢物語のような甘いおとぎ話も、「本当は恐ろしい〜」と枕詞がつくおとぎ話もある、味わい深い短編集。

2023/03/19

[たけのこ]

人魚や天狗や吸血鬼、雪女に鬼に鶴にハーピー。人でないものとのかかわりを描いた短編集。ちょっとホラーっぽいものや百合っぽいものまでさまざまです。どのジャンルと言ってよいのか悩む作品もあって、その中庸な感じと愛嬌のある怪異たちがこの作品集のカラーかなと思います。

2022/09/28