内容説明
「のだめ」こと野田恵は、桃ヶ丘音楽大学ピアノ科の3年生。彼女を中心に繰り広げられる恋とクラシック音楽の青春物語。あの大人気クラシック・コメディを完全小説化!
「のだめ」
「!」
「適当に、今日は自由に弾いていいから」
「先輩……今、のだめって」
千秋は小さく笑って、鍵盤に向かった。
(俺にはわかる。こいつには絶対、特別なものがある。そして、こいつに合わせられるのは――)
のだめが楽譜を置いて、改めて鍵盤に向かい直す。
千秋は息を吸い込み、背筋を伸ばして毅然と顔を上げた。
(俺さまくらいだ!)
一拍の間。二人の手が上がり、呼吸を合わせて鍵盤が叩かれた。 ――<本文より>
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
蒼伊
11
ドラマや漫画で内容は知っていたけど、高里さんが書かれていたので読んでみました。高里さんの文章は大好きなので楽しく読めました。よくあれだけの量をこの1冊にまとめたな、と感心してしまいました。内容はドラマなどと同じですが、ところどころ違うところも。まぁ仕方ないよな、1冊じゃ入りきらないだろうし。のだめ好きな方は、読んで物足りないかもしれませんが、高里さん好きには楽しめる1冊なのでは。2013/01/24
Sachi 改め いっちー
7
のだめで登場したCDが殊の外 沢山出ていたので、それを聴きながらお掃除したり、お風呂に入ったり。割合に影響を受けた。クラシックをあの頃程聞いた事はない。マンガもテレビも登場人物が個性豊かで楽しく演出されているけど、小説では難しかったようだ。忠実に書かれているが、微妙な間とか内面が表現しきれない。千秋 冷たいだけに聞こえたり。。うぅ〜ん勿体無い。と、情景を思いつつ思い出しながら読みました。2017/06/19
陸抗
3
高里さん目当てと、のだめの世界にまた浸りたくて読了。漫画と比べると、随分はしょってあるものの、きちんとまとまっていた。のだめを知ってる人には、復習、知らなければさわりを知るのにもってこいなんじゃないかな。2015/11/03
ほしかげ@漫画以外
3
漫画も好きだったけれど、ノベライズが高里さんだと知って思わず購入。この人の文章は大好き。ドラマも見ていたせいか、耳の奥で登場人物達の声がするような、躍動感を味わえる楽しい本。この話のお陰で楽譜も色々買って、クラシックの音と名前が随分一致したのも良い思い出。2012/09/27
月華
3
図書館 漫画もドラマも知りませんが高里さんが書かれているので借りてみました。小説に出てくる音楽を聞いてみたくなりました。2012/09/22
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