内容説明
「そんなことを言うなら、他所へ引っ越せばいいじゃないですか」
初めて理事会に出席して不透明な管理費支出に疑問を投げかけた大竹は、他の理事から総スカンを食らう。
「このマンションはおかしい!」
調べると、大手マンション管理会社の東アメと古い理事との癒着で、住民がプールしている膨大な管理費が彼らの都合のいいように使われていた。
理事会や無関心な住民の白眼視の中、たったひとりの叛乱を起して不正を追求する大竹…。
その驚くべき実態!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかむら
31
マンションの管理会社や管理組合の古参役員らの不正疑惑をたった1人で追及する主人公。フィクションですが著者の実体験を元にしてるそう。実体験のあまり、本筋とはあまり関係ない自分の仕事や若い恋人や自分の名誉毀損裁判にだいぶ紙数を使ってるのがオカシイ。あとこんなあからさまに悪〜な管理会社のフロントや住人のジジイいるかなー? でも業界関係者やマンションの理事やった人ならそこそこ楽しいです。管理会社サイドから見ると主人公がかなりのクレーマーなので、たぶん電話受けるとまたアイツからクレーム来たよと社内で有名そう。2018/04/12
みほ
3
マンションの管理会社と管理組合古参役員の癒着、不審な修繕工事費の不正疑惑に一人で立ち向かう主人公。以前大規模マンションに住んでいたことがありますが管理会社、というか担当者によってあまりにひどい対応にマンションに住むのが怖くなりました。近隣との付き合いのわずらわしさを避けてマンションを選ぶ人も多いと思いますがよっぽど知識と意識を持っていないと怖い。2020/05/10
GOTI
3
☆☆★著者は先般来またもや談合で世間を賑わす大林組OB.現職当時、品川駅などの受注談合の内部告発小説を匿名で発表。退職後、それをルポルタージュ「談合業務課」として上梓している。本作はマンション管理会社と管理組合の癒着、不正を糾弾するもの。三日後に管理組合総会があり、そして2年後に第一回大規模改修を迎えます。とても興味深い内容でした。残念ながら展開や文章はいまひとつ、そこがちょっと残念でした。2018/03/15
だいゆー
2
(^^2016/02/15
ryo_naka
2
内容も文章もいろいろと物足りない。面白そうなネタをちゃんと面白く書くというのはなかなかに難しいのかな。2016/04/28