内容説明
福島県北部に位置する単独峰、嶺雲岳。
この山を十二年ぶりに訪れた深江信二郎は、亡き親友である植村の妻真弓と、遺児佳子の母娘の姿を見た。
一方、無頼の男たちを束ねる遠藤達也も入山し、謎の中国人組織と銃撃戦を開始した。
深江と母娘は、その争いに巻き込まれてしまう。山が血で染まっていく……。
彼らの正体は? そして、深江と母娘の過去の因縁とは?
気鋭が山岳アクション小説に新境地を拓いた!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
55
大倉さんには申し訳ないのだけどどうもこの話は中途半端な印象が強く残ってイマイチ感が拭えない。少し時間をあけて読んだら感想も変わってくるのかな。2015/12/19
papako
44
うーーーん、あわなかった。出来の悪いアクション映画みたい。登場人物たちも多いし、次々死ぬし。なんも残らなかった。ただ、主犯の遠藤の犯行動機の親友への想いだけはよかったかなぁ。次は『う』2015/11/12
森オサム
40
「山岳冒険ハードボイルド小説」との事でしたが、ハードボイルドと言うよりはバイオレンスアクションって感じ。たまにはこう言う、人の命が紙切れみたいに薄くて軽い作品、も面白かった。派手なB級アクション映画の楽しさみたいなもんでしょうか。一応戦う両者に背景は有るんですが、これもまた薄くて軽い(まあ、積み上がった死体の重さと比べればね)。スーパーヒーローの無敵の活躍、こう言う物はこれで良いんじゃ無い?。著者の作品はまだ余り読んでませんが、やや異色作のようですね。まだまだ色々積んであるんで、他の本読むのが楽しみです。2021/12/19
み
30
う〜ん、人が死んじゃうだけ…のような。この作家さんなのに、ちと残念なり。2016/02/15
usarlock
27
親友の慰霊登山にやってきた深江が、そこに集まる武装した怪しい男達から親友の妻と娘を守るために戦う山岳アクションもの。最初から最後までこれでもかって程に人が死んでいきます。ちょっとやり過ぎな感じがする上に、わざわざ山で戦わなくてもよくないか?とも思ったが「山」+「アクション」というジャンルは新しくて面白かった。この本を読んで学んだことは、加齢臭は耳の裏からやってくるってことですね。…気をつけよう(´・ω・`)2014/10/11