内容説明
中央ユーラシア北部の民族バシュコルトに語り伝えられた叙事詩の代表的作品。神話的要素を多く含み、勇士ウラルを主人公に、特異な精神世界を描き出す。リズミカルな訳文で読む。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
j1296118
0
ゲセル・ハーン物語の叔父貴と言い、親族悪役はしぶといなあ。にしてもザルクム・カフカハ・アズラカにウラルどころか遥か後の世代までもデヴ頭目として居残り続けるとは2014/07/22
宵子
0
S先生の著書。ロシアの少数民族のバシュコルト(バシキール)の英雄譚。 トゥルク系(アルタイ語族)なので、テングリなどのモンゴル系にも似た言葉も見られる。 ちなみにバシュコルトはトゥルク系の叙事詩の中でも、イスラム化の影響があまり見られず、それ以前の信仰・神話要素が多々見られるのが特徴である。 スラヴ系が元ネタとおもわれるウブル(吸血鬼の意味)は登場するけどね。2012/09/01