海がやってくる 気候変動によってアメリカ沿岸部では何が起きているのか

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海がやってくる 気候変動によってアメリカ沿岸部では何が起きているのか

  • ISBN:9784309254258

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内容説明

メキシコ湾岸、フロリダ、そしてニューヨークまで、温暖化と海面上昇がもたらした崩壊の風景と、常識を覆す「人新世」の恐るべき現実。2018年ピューリッツァー賞最終候補作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スイ

14
気候変動が特に沿岸部をどう変えているかを追ったノンフィクション。 理性も感情も揺さぶられる1冊だった。 平易でわかりやすい(時々訳が読みづらいところもあったけど)説明と、出会った人々との会話。 そこに、実際影響を受けている人たち自身のエッセイが挟まれる。 度重なる浸水や塩害で苦しい生活に追い込まれている沿岸部、埋立地に住む人々の多くが、アメリカ先住民や奴隷にされていた人々にルーツを持つ有色人種で、全ては歴史的に繋がっていることであって自己責任などではない。 弱い立場にある人間、更に弱い立場にある動植物を2023/01/09

qoop

9
北米沿岸部における気候変動の影響を追うルポ。最初に変化と向き合わざるを得ない住人・動植物・地形に焦点を当て、危機感を伝える。本書のなかで中心的なトピックの一つとして扱われている、海と陸を繋げる「塩沼」という地形には馴染みがなく戸惑うが、日本の場合ほぼ干拓済みだからか。とすれば対策も異なるだろう。環境対策の地域性を強く感じさせる。直接日本の現状と対照すべき部分は多いと言い難いが、本書の状況を一歩進めた/悪化させた状況を引き受けて読むべきかも知れない。2022/01/23

スプリント

9
フィールドワークとインタビューの記録。 もう少し学術的な説明も欲しかったです。2021/07/28

yooou

5
☆☆☆☆★ 昔「わんぱくフリッパー」で見たような湿地帯がアメリカには広大にあってそれが今や沈み始めているという事実。しかし文章はこじゃれてて小難しくてセンチメントすぎたかな。素直にファクトがならんだ本の方がみんなに伝わる気もしました2022/05/29

御庭番

3
起きないのではなく、いつ起こるか。 人間はまだ地球にたいして頑張れる、頑張る必要があるとずっと思ってるし、幼少期から環境問題は私にとって一番の関心事と言っても過言ではない。でも、こういう本を読み事実を知る度に人間は死ぬべきなのかも、滅ぶべきなのかもとも思ってしまう。 少なくとも人間以外の生き物に対する義務を果たしたい。人間がただ滅ぶのではなく、巻き添えを最小限にしたい、そう願う。 私がすむ町も埋め立て地。ディズニーパークも、銀座もいつか水没するということをほとんどの日本人は知らない。【図書館で借りました】2021/08/28

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