ハルキ文庫<br> ボクシング日和

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ハルキ文庫
ボクシング日和

  • ISBN:9784758443494

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内容説明

「私は幾度でも、奇跡の目撃者になりたい。そこに物語が生まれるから」──小説家の角田光代さんは、ともかくも心を強くしたいと切望し、二〇〇一年元世界チャンピオンの輪島功一さんが会長をつとめるボクシングジムに入会した。そこから、何度か生の試合を見に行くようになり、ボクシングのファンになった。角田さんは思う。「真の強さとは何かを思わず考えてしまうような試合を見たいものだ」。打たれても打たれても何度でも立ち上がり、懸命に戦う男たちの感動のドラマ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のぶ

74
角田さんはずいぶん前からボクシングジムに通って、体を鍛えている事は知っていたので、てっきりそんな話のエッセイかと思ったが、読んだら全然違って、2014年から2017年にかけて観戦した試合の感想文集だった。自分はボクシングに興味はほとんどないし、一冊を通してみてもスポーツ事態が単純なものなので、どの試合も同じように感じる。ボクシング関係の雑誌に連載されたものを纏めたものなので、興味のある人には面白いだろうが、自分には心ときめくところはなかった。どうやら読む本を間違えたようだ。2021/01/01

rosetta

23
2014年から2017年にかけて作者が観戦したボクシングの試合の感想文。ちょうど自分がボクシング観戦から足が遠のき始めた頃で、知らない選手もいるし同じ試合を観ていたりもする。自分と同じ素人観戦者のレベルで読んでいてホッとするし分かる分かると膝を打って共感もする。それにしても角田光代の小説のファンでも流石にこの本までは読まないだろうし、ボクシングファンならもっと専門的な本を読みたいだろうし、何処に需要があるのか心配になる。寧ろ何度も観ているそれぞれの選手について個人的な感想を述べてくれた方が良かったのでは?2020/09/20

bluelotus

7
★★★☆☆ その場にいたからこそ感じられるものもあれば、その場にいてもわからないこともある。けれど、そこには必ずドラマがあるんだな…と思えた。2020/08/07

チサエ

6
年末には地上波のゴールデンタイムに放送するしボクシング人気は熱いみたいだ。カクタさんのボクシング好きはいろんなエッセイで読んで知っていたけれど、このエッセイでその熱の入り ようが見て取れる。様々な試合に足を運んでほんと熱心に観戦しているカクタさん。海外にまで行くこともあるようで、すごい。ボクシング愛。そうだ、これはもう愛だ。このエッセイはそんな愛にあふれ満ち満ちていた。ボクシング愛、尽きることなかれ。2021/05/27

qoop

6
失恋の痛手から立ち直るためボクシングジムに通い始めた著者による観戦記。見巧者を気取ることなく一観戦者としての所感から外れない程の良さは好印象。むしろだからこそ、迫力と凄み、選手への思いが伝わる。著者ならではの視点と非玄人一般の視点がせめぎ合っているようにも感じられるが、そもそも著者のいい読み手ではないのでその辺りの勘所は掴めず。2020/07/20

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