ちくまプリマー新書<br> ウンコの教室 ――環境と社会の未来を考える

個数:1
紙書籍版価格
¥924
  • 電子書籍
  • Reader

ちくまプリマー新書
ウンコの教室 ――環境と社会の未来を考える

  • 著者名:湯澤規子【著者】
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • 筑摩書房(2022/08発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480684349

ファイル: /

内容説明

あなたはウンコが嫌いですか? 汚くて恥ずかしいものとして嫌われがちなウンコですが、 生産や消費と同じように、人生には欠かせません。 文理、歴史の壁を越えたウンコ探究に出かけよう。

目次

はじめに/衣食住に「便」を足す/清濁入り混じる世界の魅力/Lifeの研究──混沌の面白さ/Ⅰ ウンコと未来/第一章 ウンコから世界を知ることはできる?/「野外排泄をゼロに」という目標/縁の下の力持ち/未来を考える視点/ウンコは何者か?/自分から他者へ/学校の教科書にウンコが出てこないワケ/生産と消費と分解と/ウンコで学ぶとウンコを学ぶ/未来のウンコを描いた漫画/Ⅱ ウンコと社会/第二章 学校でウンコがしにくいのはなぜ?/我慢とトイレと心と便秘/湿式トイレと乾式トイレ/学校のトイレについて子どもたちが感じていること/学校でウンコをしないワケ/学校のトイレにまつわる五つのK/学校のトイレについての研究/建築士の視点から見た現実/理想のトイレとは?/和式便器と洋式便器をめぐる問題──トイレについての統計データ/トイレの練習──和式便所は未知の世界/洋式便器の普及──自宅と学校のギャップ/第三章 トイレとウンコの海外事情はどうなっている?/二一世紀の「学校のトイレ」ルポ──日本編/「男子が個室に入りにくい」問題など/二一世紀の「学校のトイレ」ルポ──アメリカ編/休み時間とトイレの関係/トイレという場所について/あらためて日本の学校のトイレを考えてみる/安全に管理されたトイレを使える地域と使えない地域/トイレから社会を変革する/ケニアのフライング・トイレット/Ⅲ ウンコと環境/第四章 ウンコは役に立つ?/ヨーロッパの「夜の土」と二一世紀の「バイオソリッド」/フラーの宇宙船地球号/窒素・リン・カリウムという物質/下水汚泥のリサイクル/江戸時代の農書をひもとく──大蔵永常の『農稼肥培論』/江戸の下肥と「環」の世界/生きることと死ぬこと/ウンコを肥料にする技術──宮崎安貞の『農業全書』/自分に連なる世界から/第五章 「食べること」と「出すこと」はつながっている?/下水処理のその先は?/二一世紀の下肥利用は可能か?/「食べること」と「出すこと」/小さなレストランと下水道をつなげる?/下水道は資源の宝庫/BISTRO下水道の実践地域を歩く/連携が生み出す新しい循環世界/ガストロノミーを支える「食べること」と「出すこと」/第六章 サラブレッドのウンコはどこへ行く?/馬糞と畑と食堂と/サラブレッドのウンコはどこへ行くのか/土づくり職人の技/シアトルの動物園のウンコとごみ箱──自然の隠れた半分/シアトルの「Zoo Doo」/Loop(環)の取り組み/イタリアの環境教育と土の話/イタリアのウンコ祭り/Ⅳ ウンコと生きる/第七章 健康で文化的な生活に必要なものとは?/南極のフィールドワークで常々思っていたこと/健康で文化的な生活とは/災害とトイレ/「もしもの時」に備える/災害時に不可欠なモノやコトを知る/介護の現場で考える/最後のウンコ/時代をさきがける「排泄」をめぐる議論/第八章 「ウンコと生きる」が意味するものとは?/拓かれていく「排泄」に関する実践と議論/常に健やかなる人/一括りにできない個性/体や心と向き合うバランスと社会復帰について/入れることと出すことの循環/自己肯定感の低さと向き合うには──言葉の力/むすびにかえて──「わたし」が「誰か」と生きる社会を考えること/「下から目線」の八つの問い/ウンコについて朗らかに話せる社会/あとがき/注

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

97
冒頭、著者は人間「衣食住」が大切という語そこに「便」を付け足したいと書いている。ウンコというと子供は笑い大人は嫌な顔をする。しかし著者の言うことはもっともだと思う。地震や災害に見遭って困るのが「便」のことだと聞いたことがある。食べ物や着るものは運べば良いとして被災者分トイレは支給できないからだ。そんなことを考えながら読み進めた。「便」の行方は昔の肥料として使われず単なる廃棄物、それを再びリサイクルできないか提案する。SDGsと言われているが「便」のことをもっと考える必要があると感じた。2023/02/12

タルシル📖ヨムノスキー

20
タイトルのインパクトに引き寄せられ興味本位で手に取った本書。うーん確かにこういうことってとても大切なのに今まで考えたことなかった。なぜか「性」と「排泄」の話題って隠されてしまうもんね。小学校のトイレ事情、江戸時代の循環型社会、災害時の問題、そして現在行われている取り組みなど実に様々な方向から語られていて、とても勉強になりました。最後にひとつ、ウンコが人気のアイコンとして用いられるようになったのは1980年連載開始の漫画「Dr.スランプ」だとあるけるども、多分もっと前に「8時だよ全員集合」で使ってたような。2024/09/28

活字スキー

19
『ウンコはどこから来て、どこへ行くのか』以来となる、人糞地理学者の湯澤さん2冊目。今回はちくまプリマー新書ということもあり、前著に輪をかけて真面目。というかガチ。これからの社会を担う若い世代に向けて100%中の100%のフルパワーをもって「ウンコとは何か」を問い、人と社会とウンコの幸福な関係へと誘う。よく生きるためにはよく食べることが必要であり、よく食べることはよく出すことと一体不可分である。古来多くの賢人達が語ってきたように、万物は均衡と循環によって成り立っているのだ。2022/10/20

マカロニ マカロン

16
個人の感想です:B+。読書会で紹介された映画『うんこと死体の復権』(関野吉晴監督2024年)の関連本。本書では食と排泄は不可分として、「衣食住+便」、「生産と消費と分解」のサイクルとしての『「還」境』問題を提示しており、前述の映画に登場する糞土師の伊沢正名さんの考えに共通するものがある。また学校のトイレ問題にもメスを入れ、現在家庭では洋式温水便座の普及率が8割を超えているのに、学校の便器は和式が43%(2020年)とギャップを指摘。世界では衛生的なトイレを使えない人が3割の24億人割もいるという2024/09/29

てくてく

10
『胃袋の近代』がとても面白かった人だったので購読。これもかなり面白く、学部を問わず初年度教育で学生に読んでもらいたいと思った。食べることと排泄、排泄から食べること、その両方を考える必要の大事さを理解しました。2022/11/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19983150
  • ご注意事項

最近チェックした商品