内容説明
仕事で日々ストレスをためている29歳の千晶。子供のころから頻繁にキャンプを楽しんできたが、近年はめっきり足が遠のいていた。久々にキャンプを始めることにしたが……。『居酒屋ぼったくり』『ひとり旅日和』著者による書き下ろし小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nao Funasoko
135
『居酒屋ぼったくり』著者によるキャンプ小説。 バイプレイヤーの扱いがどれも何となく中途半端というかぞんざいに感じられるのは私だけ? それもこれも今後のシリーズ化でぞれぞれが動き出すのであれば納得。きっとそうなんだろうな。いや、わからないけれども。(笑)2022/08/10
おしゃべりメガネ
127
実は初めての秋川さん作品になります。コロナ禍ですっかり話題?のキャンプをテーマに明るく楽しく綴ってくれています。とある商品開発部に勤務するアラサーOL「千晶」は頼りになる上司と、失敗ばかりするが憎めない新人に囲まれ、ストレスを抱えながらも日々、一生懸命仕事をしています。そんな彼女の楽しみはとにかくキャンプで'焚き火'をみること。ストレス解消と癒しを求めて、ソロキャンプに向かうもそこにはちょっとしたトラブルやドラマが。キャンプ飯の絶品料理やキャンパーの心得、一人の時間の楽しみ方をしっかりと伝えてくれます。2023/01/09
あすなろ
119
ソロキャンプに行く。それが心身の効能に繋がっている事が上手く軽いタッチで描いてあると思う。その意味で秋川氏らしく、またソロキャンプの軽いイントロダクションとしても良き作品。なかでも焚火に想いを投影する主人公の描写と、秋川氏ならではのキャンプ料理の描写は良いと思う。と言いながら、僕はこの主人公の気持ちは分かれど、ソロキャンプに行くなら自宅や温泉旅館で音楽と読書三昧に休暇は勤しんでしまうのだろうが…。2023/02/05
となりのトウシロウ
117
まだキャンプをやった事がない人でも、キャンプって良さそうだなぁって思ってもらえそうで、主人公の榊原千晶のようにキャンプとは焚き火のためにするものという考えに共感する自分には、焚き火をしながら独り酒、頭上には満点の星空って想像するだけで至極の時間のように思えて、ソロキャンも良さそうだなぁって心躍る。登場するキャンプ飯はどれも美味しそうだし、キャンプギアにもワクワクする。やっぱりキャンプっていいなぁとしみじみ思うが、流石に冬にやる勇気はなく、でもキャンプギアは買いに行こうかなぁ。2023/12/23
なっぱaaua
111
女子ソロキャンプとちょっとだけお仕事小説。榊原千晶は大手総合スーパーの商品開発部署で働くアラサー女子。子供の頃から大学までキャンプに関わり引退していたが気分転換にとソロキャンを始める。「居酒屋ぼったくり」の秋川さんの作品なので飯のところは安定感があって美味しそう。あのローストビーフは間違いなく美味いって。焚火を見ながらお酒を呑む。いいなぁ。これ以上趣味を広げると生活回らなくなるからやらないけど次の候補はキャンプだよな。ゆるキャン△で相当ブームになったキャンプ。リンちゃんの様に焚火のそばで読書もいいなぁ。2022/08/30