富士見L文庫<br> サマー・ドラゴン・ラプソディー

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富士見L文庫
サマー・ドラゴン・ラプソディー

  • ISBN:9784040746456

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内容説明

田舎町で育った少女・茜は、河原で不思議な石を拾う。そこから生まれた小さなドラゴンに「空」と名付け、二人は家族になった。
 ところがある事件が原因でドラゴンの力が暴走、動揺した空が逃げてしまう。二人の思い出の場所へ茜が追いかけると、そこにはドラゴンの姿は無く、少年になった空が佇んでいた――。
 空と共に平凡だけれど幸せな毎日を送る茜は、ある日、黒猫姿のドラゴンに出会う。故郷を探す旅の誘いに来たという黒猫の言葉に、大切なことに気づく茜。空を想い、心に秘めた決意とは――?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

29
田舎町で育った少女・茜が河原で拾った不思議な石。そこから生まれた小さなドラゴンに「空」と名付け、二人が家族になる物語。茜とドラゴンの平凡だけれど幸せな日々を変えたとある事件。動揺して逃げ出した空を追いかけた茜が、目の当たりにする少年になった空。そして故郷を探す旅の誘いに来た黒猫姿のドラゴンたちとの出会いから、生きる時間も種族違うことを意識した二人がどうあるべきか、空と茜が葛藤を抱えてすれ違い、ぶつかり合う中で見えてきたそれぞれを大切に思う気持ちがあって、彼らの約束の先にあった未来はなかなか良かったですね。2022/08/12

4
少女と異種族の出会いと交流そして別れ。広い世界だというのに、どこかそこに馴染めない少女は、その異種族との交流で自分を見出しさらけ出す。二人だから、なんだけれども、やっぱりどうしても越えられない、壊せない壁というものもあって、だからこその最後なんですかね。周りの人がそれに付き合えるのは2020年代的か。まあそこでごちゃごちゃしていないからこそ、少女の内面だけの話であろうか。そこが良いとも思えるけども、もうちょっとドラマチックでも良さげ。まあ夏の日に読みたくなるような物語でしょう。悪くない。2022/10/15

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