小学館文庫<br> 現代の小説2022 短篇ベストコレクション 日本文藝家協会・編

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小学館文庫
現代の小説2022 短篇ベストコレクション 日本文藝家協会・編

  • 著者名:日本文藝家協会【編】
  • 価格 ¥1,001(本体¥910)
  • 小学館(2022/08発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094071733

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内容説明

ミステリーから幻想小説まで極上の11編!

2021年、文芸誌に発表された数多くの短篇から、日本文藝家協会の編纂委員が審査を重ねて厳正にセレクト。

収録した作品は、爆笑家族小説から手に汗握る近未来ミステリー、背筋も凍る怪奇幻想小説まで、非常にバラエティに富んだ高品質なラインアップ。
作中にはマスク警察やマスク拒否男など、コロナ禍だから生まれたキャラクターもいて、まさに現在の日本の短篇小説がどのような方向に発展を遂げているかを1冊で窺える、大変お得なアンソロジーです。

収録作家は、井上荒野「何ひとつ間違っていない」、荻原 浩「マスク・オブ・モンスターズ」、小田雅久仁「裸婦と裸夫」、黒木あるじ「春と殺し屋と七不思議」、小池真理子「ミソサザイ」、佐々木 愛「加賀はとっても頭がいい」、
新川帆立「接待麻雀士」、中島京子「オリーブの実るころ」、パリュスあや子「呼ぶ骨」、湊 ナオ「キドさんとドローン」、矢樹 純「魂疫」の11名。

解説は文芸評論家・杉江松恋。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タイ子

79
11人の作家による短篇集。私にとってお馴染みの作家さんもいればお初の方もいて楽しめる。と、言っても中には合わないかなと感じる作品もあったけどそこはご愛敬ということで…。荻原浩さんの「マスク・オブ・モンスターズ」はコロナ禍の時代の中、ストレスを抱えた人たちに贈る束の間のお笑い作品。やっぱ子供を描くのが巧いわ。小池さんの「ミソサザイ」は少年の初心な心が弾けそうな甘く切ない話で小池さんらしい。「オリーブの実るころ」が印象的で好き。最後の八樹純さん「魂疫」がホラーミステリ感覚で面白い。それぞれに味わえる作品集。2022/09/17

Take@磨穿鉄靴

33
2021年に発表された短編をセレクトした本書。聞いたことのない著者が多くてどんな内容か楽しみに進む。結論としては久しぶりに読んだ小池氏が一番印象に残った。もうそういうのはいいかなと思って読まなくなっていた小池氏だけどやはり上手い。思春期の男の子の目線を通してこちらまで伯母さんに魅せられそうになる。雷鳴の鳴るあの日のことは小池氏にしか書けないと思われる。ディスカリキュアという言葉を初めて知ったがそれさえもなんだか魅力の1つに感じさせるのは小池氏の筆力によるものと思われる。他はあまり届かず。★★★☆☆2022/12/13

ぽろん

33
初読み作家さんが目白押しの短編集。そんな中でも、荻原浩氏のマス・オブ・モンスターズがコロナ禍ならではのエピソードで楽しめました。中島さんのオリーブの実る頃も老人の心に秘めた愛情が感じられて良かった。2022/10/23

くまきち

6
2021年に発表された11人の作家による短編集。4人は初読みの作家さん。荻原作品「マスク・オブ・モンスターズ」は、コロナ禍の辛いマスク生活をクスリと笑わせてくれる内容。矢樹作品「魂疫」は、怖いのだが読むのを止められないと思える内容。この2作品がおすすめ。2022/10/21

すーさん

5
好きだなと思ったのは「ミソサザイ」「オリーブの実るころ」。筋肉少女帯の楽曲が出てきてビックリ嬉しかったけど変形三角関係の「加賀はとても頭がいい」。パニックムービー的なのに、脱衣してしまうところがなんか笑っちゃって、最後どうなるのかと思った「裸婦と裸夫」などが印象に残りました。2023/09/10

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