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内容説明
人間世界の背後には物理学と化学があるが、これらの学問は、この世界がどうして生まれたかについて、ほとんど何も教えてくれない。同じ物理学や化学の世界から別の世界が生まれる可能性もあったのに、なぜ今の世界が生まれたのか? これを理解するには、宇宙誕生から現在までの通史――「ビッグヒストリー」の考え方が必要だ。自然科学と人文・社会科学を横断する驚きの歴史を地球科学者が明らかにする。鎌田浩毅氏推薦・解説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アナクマ
26
1章_宇宙の全歴史を自在に眺めたい。任意の時間・空間に移動して、俯瞰で/顕微鏡で自由に観察することができたら、どんな世界観が得られるだろう…ときどき空想します(それができる存在を神と呼ぶのでしょう)◉その発想を “ビッグヒストリー” と名付けて地質学の立場から講義しているのが、白亜紀/恐竜時代を終わらせた隕石落下を解明した本著者です。宇宙誕生から現在までを文庫サイズで描ききるのは無理な話ですが、自然科学と人文科学が融合した幾つものトピック(まさにブラタモリ的な)語りに魅かれる一冊です。2022/10/22
鐵太郎
25
6600万年前に地球に巨大な隕石が落下し、それが恐竜が地球上を支配する時代を終わらせた、という説を唱えたW・アルバレス博士による、宇宙と地球と(地球の)生命と人間の歴史を「ビッグヒストリー」という概念により包括的に解説した著。個別案件については、知識・科学オタクの技術屋(つまりボクだ)にとって目新しい情報はほとんどなかったけれど、パノラマ的な視点で大きな歴史を捕らえようとする考え方は楽しいね。こういう本がもっと普及して欲しいなぁ。2022/10/25
アナクマ
22
2章_元素の成り立ちがようやく分かった。◉ビッグバンで陽子・電子が宇宙にばらまかれた→陽子と電子から水素が、陽子が融合してヘリウムが生まれた(3:1の割合)→それらが重力で寄せられて恒星ができた→恒星内で核融合が起きて鉄までの元素ができた→恒星の寿命が尽きて爆発(超新星)→そのとき残りすべての元素ができた→惑星や私たちの体の元になる “星くず” がばら撒かれた。◉「生命のすみか、あるいは私たち人間やその比類ない歴史にみごとに適したこの惑星は、ほとんど運任せのような歴史から生まれたのだ」。→2022/10/23
アナクマ
21
7章_単細胞生物が多細胞化するのに30億年。簡単でも必然でもなかった。そして5億年前、敵から身を守るために骨や殻を持ち始めた。化石が増えるカンブリア紀の始まり。恐竜の栄えは1.3億年間。哺乳類の台頭は偶然。◉8章_ホモサピエンスの拡散は6万年前で「ほんの600年前まで世界は地域ごとに分かれていた」◉9章_人間は言語と道具、火を使う。火は、地球で光合成が始まり大気に酸素が行き渡りそして地上に ”燃えるもの“ が現れた4億年前に誕生した。人が使い始めたのは50万年前。青銅器や蒸気の利用も火があればこそ。2022/10/05
けんけんだ
12
宇宙、地球の歴史と人類の歴史。偶然わずかな確率で生まれた私は自分を大切にしなくては!2022/11/15
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