サイバー戦争 終末のシナリオ 下

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サイバー戦争 終末のシナリオ 下

  • ISBN:9784152101556

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内容説明

次のサイバー戦争がもたらす「終末のシナリオ」とは? 時代を予見した、まさに「今読むべき」ノンフィクション! キーウでは、ウクライナ人は常にロシアのサイバー攻撃の話をした。まるで私の耳を んで、叫んでいるかのようだった。「次はあんたたちの番だ! 」警告灯が再び真っ赤に点滅していた。(中略)ウクライナはその恐ろしさを知っている。アメリカの敵ももちろん気づいている。ハッカーはずっと前から理解していた。そうやって世界は終わるのだ、と彼らは私に教えてくれた。(本文より)――解説:小泉悠(東京大学先端科学技術研究センター専任講師、『現代ロシアの軍事戦略』著者)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

横浜中華街2024

14
著者はプリンストンとスタンフォード卒のニューヨークタイムズ紙記者の才媛。新聞社でサイバー担当になりゼロから学んだとのこと。この本が初の著作となるそうだが、サイバーセキュリティについて様々なことを包括的に学ぶことが出来る充実した内容。読むのに時間と労力がかかるが、現代社会において核兵器に匹敵するかもしれない威力を持つサイバー攻撃とその防御について一通り理解できるので、一読をお勧めする。著者が最後にサイバーセキュリティについて様々な提言を述べているが、どれも至極全うな内容で、未来に向けて何らかの方策が必要。 2023/03/18

やすお

8
読んでいて恐怖というか絶望しか感じない。自分のスマホやネットのサービスに預けた情報は政府やテロリストに筒抜けになっていると思って生活した方が良い。嫌ならすべてのインターネットサービスを解約(データ削除も依頼)し、スマホを捨て、PCを捨て、山で自給自足の生活するしかない。それでも原子力発電所を破壊されたり核ミサイルが飛んでくることまで防げない。本書ではセキュリティで最も弱いのは人間だという。それに異論はないが、「じゃあどうすれば良いのか」という感想しか持てない。これが絶望でなければ何を絶望と言うのだろうか。2023/01/07

Yuki2018

8
米国NSAが保有するサイバー兵器が盗まれ、中露等に悪用されるという最悪の事態が起きている。米国はもともと最強のサイバー能力を誇ったが、今や外国に追い付かれている。IT依存は大きなリスクを孕んでいるが、もう後戻りはできない。中露、北朝鮮、イランのような国家が戦争手段としてサイバー兵器を使っている現実を理解し、対策するしかないだろう。ロシアの悪辣さは特筆すべき。侵攻前からウクライナをネチネチといやらしく虐めていたことが良く分かった。本書は長くてとっつきにくいが、見えない現実を知るために一読をお勧めする。2022/12/17

Sunlight

2
ゼロデイやエクスプロイトの売買の歴史からわりと直近のランサムの話まで。話の主旨はわかるんですが、どうにも読みづらい文章という印象。テーマ自体がこういう読みものにすると合わないのかな。。。サイバーセキュリティものをほかに用意してるので読み比べてみたいです。2023/05/05

とろろろ

2
ゼロデイは業界にいれば必ず見聞きする話なのだけど、実際のところそれにより何が引き起こされていたのか?あまり理解できずにいた。本書を読むとセキュリティホールがどのように暴かれ、悪用されているのか(浅く)理解できる。スノーデンの暴露の内情、NSAとはなんなのか。流出したエターナル・ブルーにより何が起きていたのか。半導体が戦略物資として重要性が増すのと同様、IoT以降のセキュリティ課題が浮き彫りになる話だった。ハッカー・スパイの話は現実離れしていてフィクションとしか思えず、そこだけ映画の世界。2022/11/30

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