内容説明
刹那の恐怖!
瞬きする間もなく即読める
超短実話怪談集!
眠れぬ暑い夜、移動の時や待ち時間――そんな日常の隙間にすぐ読
める短い実話怪談を集めた人気シリーズ第9弾。
ルポ怪談の名手・吉田悠軌と新鋭・蛙坂須美が初参加。
・いつも身近にいる人が怪我をするのはなぜ「いらない才能」(小田イ輔)
・肝試し先で起きたのは…「罠」(黒史郎)
・取り壊しになる小学校に大人になった同窓生が集まるが…「時効なし」(神薫)
・シロアリ駆除の業者が床下を調べたら…「したにしたに」(黒木あるじ)
・再会した友人の顔が…「予兆」(我妻俊樹)
――ほか、鷲羽大介、つくね乱蔵、平山夢明による書き下ろし149編を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人００９
247
瞬殺怪談シリーズの９冊目、実話怪談オールスターズ１０人による全１４９編はベテラン８人に加えて新人２人も素晴らしい出来栄えで目一杯堪能しましたね。どれを選ぶか迷いますが私が気に入った数編を紹介しますね。『トドメ』我妻俊樹：別れ話のもつれから女に脇腹をナイフで刺された男は幸い軽傷で済みホッとしたが、彼は幼い頃から女に刺されて最後に死ぬ夢を見続けていた。だが一月後に彼はバイクの自損事故でこの世を去った。カーブを曲がり切れず道から飛び出した彼は脇腹のナイフの傷跡に畑の柵のパイプが突き刺さり体を貫通していたという。2023/01/17
HANA
67
主に一頁から二頁、長くても数頁の実話怪談アンソロジー九冊目。力量のある著者が集まっているため、短いと言えどもどれも引き締まったストーリーのある話を楽しむ事が出来る。内容はどれも霊的な話は少なく所謂奇妙な話が中心となっているのだが、これがまたこの短い話を集めるという形式に合うんだなあ。特に面白く感じたのは「棄」シリーズや「腕神社」に「殺す気か」、今回黒木あるじに良いものが多いように思った。もちろんその他の著者も存分に力を振るっていて、平山夢明はもちろんながら誰もが技巧の限りを尽くした作品で一気読みでした。2022/08/05
雨
30
短いながらも確実に恐怖を植え付けてくるのは流石。我妻さんとつくねさんが好きだからどっちも読めて良かった。2022/10/25
澤水月
13
「…腹間違われんなよ」怖い！ 漱石の夢十夜思い出した。神薫さん筆のが全部ツボった。数行から長くて２ｐの怪談集９冊目。最近ホラー怪談流行っているそうだがこのシリーズも先駆けかと。新顔の２人も良い。これだけあると自分の好みハッキリわかるし、筆者の作風も異なり多量に出ている怪談本選ぶ一助になるかと。読了は8/132022/08/18
ふるい
8
竹書房怪談文庫ビギナー読者なもので、瞬殺怪談シリーズを読むのはこれが初めて。短い文量の中に背筋が寒くなるような怖さがギュッと凝縮されていて面白かった。それぞれの著者の単著も読んでみたくなった。2022/08/21
