ディープヨコハマをあるく

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ディープヨコハマをあるく

  • 著者名:佐野亨
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 辰巳出版ebooks(2022/08発売)
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  • ISBN:9784777827749

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内容説明

“横浜という街が積み重ねてきた歴史の地層を踏みしめる。

【内容】
観光地としての“顔をもつ一方で、港の労働史や戦争の傷跡、米軍による接収の歴史を生々しく刻み込んだ横浜。
まちを徘徊し、そこでくらすひとびとのことばに耳を傾け、文学や映画に描き出された情景から過ぎ去った時代の面影をたぐり寄せる――すると、いま目に映っている風景の向こうに、幾重にも折り重なった時間と、堆積した記憶の層が浮かび上がってくる。
東京で生まれ、横浜で育った著者が「桜木町・野毛」「関外」「関内」「中華街・元町・山手」「本牧・根岸・磯子」「神奈川」「鶴見」「港北」「保土ケ谷・戸塚」など市内各所をみずからの足であるき、現在から過去、過去から現在へとまちの深層(ディープ)を辿ったエッセイ12章。
巻末には、港北区生まれのギタリスト小野瀬雅生(クレイジーケンバンド)の特別インタビューも収録。

【構成】
◆第1章 桜木町・野毛をあるく
場末の自由が息づくまち/カストリ横丁幻視行/萬里秘宝十九番/野毛にジャズ喫茶あり/「平民芸術」のまち/大岡川スラム

◆第2章 野毛山・戸部をあるく
紅葉坂/岩亀横丁~保土ケ谷道~藤棚/野毛山の神さん/野毛の文学者たち/野毛山の歴史遺産

◆第3章 関外をあるく
関外の淵――吉田町/ソープランド街とコリアタウン――福富町/興行のまち――伊勢佐木町/伊勢佐木書店今昔/牛鍋を喰う/「共通の根」をもつこと――寿町/中村町の記憶/三吉橋・浦舟町/永真遊郭と曙町

◆第4章 関内をあるく
ガス灯と西洋料理――馬車道/遊郭、魚市場から野球場へ――横浜公園/貿易の中心地――弁天通り~本町通り/港の歴史とともに――海岸通り~日本大通り/震災の瓦礫の上に――山下公園

◆第5章 中華街・元町・山手をあるく
ひし形のラビリンス/横浜における中国人コミュニティの歴史/観光地としての中華街/「落葉帰根」から「落地生根」へ/中華街の裏通り/中村川が隔てるもの/元町の坂/バンドホテルの時代/海を眺める母子/外国人墓地に眠るひとびと

◆第6章 本牧・根岸・磯子をあるく
トンネル抜ければ……/墓地が語る歴史/本牧の不良文化が生み出した音楽/本牧十二天とチャブ屋/バブル期の再開発とその後/三渓園~本牧埠頭/根岸の丘の上/堀割川と疎開道路/屏風浦~岡村/失われた梅林と劇場

◆第7章 鎌倉街道・金沢をあるく
日本橋花街/朝鮮人虐殺の犠牲者を弔う/蒔田・井土ケ谷周辺/弘明寺――横浜最古の寺のまち/大久保花街と戦没者慰霊堂/刑務所のある風景/能見台――軍需工場のまちからファミリータウンへ/富岡の戦跡/シーサイド周遊/金沢八景の今昔

◆第8章 横浜駅・みなとみらいをあるく
横浜西口の盛り場/石油と砂利のあとに/平沼周辺/鶴屋橋周辺/東口地下街と出島地区/万里橋~高島町/みなとみらいの「過去」/永遠に未完成のまち/新港地区

◆第9章 神奈川をあるく
港湾労働者の海とマンハッタン/ポートサイド地区/変わりゆく市場の風景/コットンハーバーと浅野ドック/行きどまりのバー/旧東海道/高島山/消えた反町の「遊び場」/六角橋商店街/三ツ沢の慰霊塔/子安・大口――まちにのこる戦時の面影/浦島太郎伝説/子安浜

◆第10章 鶴見をあるく
總持寺と花月園/獅子ケ谷~三ツ池公園/豊岡・佃野周辺/鶴見三業地/鶴見騒擾事件と朝鮮人虐殺への抵抗/沖縄人コミュニティと青線地帯/米軍の貯油施設/国道駅~生麦

◆第11章 港北をあるく
日吉にみる「横浜vs川崎」の歴史/綱島の桃源郷/大倉山~菊名/岸根公園と戦争の記憶/新横浜駅前/港北ニュータウン

◆第12章 保土ケ谷・戸塚をあるく
あの頃、保土ケ谷の丘の上で/天王町・星川駅周辺/原節子が無名の少女だった頃/金沢道から久保山へ/保土ケ谷宿/東戸塚駅周辺/戸塚宿/舞岡~本郷台/夢の跡

◆巻末特別インタビュー 小野瀬雅生(クレイジーケンバンド)
「混ざりたくなるまち、それがヨコハマだ。」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ズー

19
横浜ってほんとに広くって、結構行ったことあるところもあるが、え?そこも横浜なの?ってとこもあって。基本昔の横浜のことが書かれていて、それを読みながら自分が見たことのある横浜を重ねて読み進めた。思ってたよりかなりディープヨコハマ!!!!!!色んな方面からさらに深掘りしたいと思った。2022/10/17

じょうこ

11
タイトルの「ディープ」から野毛あたりかと勝手に想像したが、大違い。ディープ=深層に眠るさまざまな記憶や歴史を掘り下げるが趣旨。中心部だけでなく、鶴見、神奈川、保土ケ谷、金沢など12章にわたり、著者自身があるき回り、土地のディープを描いてみせる。各章ごとにとても見やすい地図があり必携ヨコハマ本だ。「歩く」と表記せず「あるく」としたところもいい。「あるいていると」という表現がよくでてくるのだが、歩くだとスタスタ感がでてしまう。「ある」と「いる」により、横浜の土地と歴史が浮き出るようで私はとても気に入っている。2025/03/24

imagine

9
キヤッチーな装丁からは想像もできなかった黒帯本。巻末の膨大な参考文献がそれを裏付けている。著者が40代であることにも驚いた。網羅する範囲は広大。古典の文学や映画、老舗グルメ、産業の発展や戦争の傷跡、関東大震災の負の歴史、などなど、著者が蓄積した情報が満載。愛想のない言い切りの文体も、文字数を詰め込むためなのかも。普段から自分の足で歩き、好奇心を以て街を見ていれば、掘り出し物といえる一冊。準備してあったという他のエリアについても、是非とも読んでみたい。地図も大変見やすく、散歩のお供として購入しておきたい。2023/02/23

nobu23

7
横浜の様々なエリアの歴史を辿る書籍。 思った以上にディープで、殆どのエリアがピンと来なかった。 逆に行ったことがある場所はイメージがわいたりと面白かった。この辺りに住んでたりよく来る人が読むと凄く面白いんだと思う。2022/12/11

かじ

7
街を歩くにしても、もう少し歴史とかがわかった方が楽しいかもしれない!と思い、衝動的に購入。いっきに読みました~。行ったことがあるあの場所にはこんな歴史が!的な気づきをもらえとても楽しめました。知った気になっていたがヨコハマはまだまだ知らない場所だった!行ったことがない場所については情報量が多く何が何やらみたいな状態でしたが、この本を持って散歩してみたいなぁと思いました。北海道からきた身としては、普段、目にしているそこここに歴史があるというのがとても新鮮でした(その発想がすでに中年かもしれませんが…)2022/08/28

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