内容説明
女性学の第一人者であり、「おひとりさま」を貫く生き方のロールモデルとしても知られる社会学者・上野千鶴子。本書は、上野氏が過去10年間で「おひとりさまの生き方」について語り合った女性10人との対談を1冊にまとめたもの。
登場するのは、澤地久枝さん、橋田壽賀子さん、下重暁子さん、桐島洋子さん、村崎芙蓉子さん、若竹千佐子さん、稲垣えみ子さん、香山リカさん、柴田久美子さん、荻原博子さん(掲載順)の10名。いずれも名だたるロールモデルの方々ばかりです。
各記事の後に、現在の上野さんが当時を振り返って心境を綴った「うえのの目」を収録。終章では上野氏が人生100年時代を迎えた今の時代に叶える「在宅ひとり死」を徹底研究。
『在宅ひとり死のススメ』や『おひとりさま』シリーズの愛読者の方はもちろん、これから人生後半を迎える女性たちに勇気を与えてくれる1冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
60
【制度と権利は、向こうから歩いてやってきません。やっと手に入れたと思ったものも、いつの間にか骨抜きにされかねない。闘い続けなければ、奪われてしまうこともある】上野先生が、橋田壽賀子・桐島洋子など10人のロールモデルと、人生後半の生き方・老い方を語り合う。最終頁で著者は、<声を大にして言います。私たちがおひとりさまで最期まで機嫌よく暮らすためには、なんとしても、介護保険制度を守らなくてはいけません。どうかそのことを、忘れずにいただきたい>と、強く訴えています。同感です。【介護保険の後退を絶対に許さない!】⇒2024/02/11
団塊シニア
16
10人のかたとの対談集は時間差はあるものの作者の聞き上手反応上手が対談を盛り上げてる感じがする、在宅ひとり死を機嫌よくは現実問題として厳しいというのが読後の感想である。2022/07/15
katoyann
14
2022年刊。婦人公論、女性セブン、女性自身に掲載された対談を編集した本。澤地久枝のように自立自存の精神で生きている作家は、あんまり延命救助や公的サービスに関心を持っていないんだなぁ、とか様々な死生観を知ることができて良かった。さて、2025年はベッド数の不足により病院に入らずに亡くなる方(「死に場所難民」)が47万人近く(172頁)に達するそうだ。団塊世代の死亡数ピークと予想されている年であり、色々厳しい一年になりそうだ。2025/01/05
ごへいもち
12
対談相手によっては鋭く追及したり、甘かったり2023/08/06
らびぞう
8
きっと、殆どの人が、この題名、「最期まで在宅」、「おひとりさまで機嫌よく」みたいな老後を望んでいると思われる。作者の上野さんも書かれてるが、今は、介護保険を利用した訪問介護、訪問リハビリ、訪問看護と言う、在宅介護をするための対応も整っている。そのことは、今年、義父の介護で、私自身も感じた。また、その一方で、在宅介護の限界も知った。今の私は、自分ひとりで日常生活に支障をきたすようになれば、即、施設に入居したいと思っている。諸先輩方との対談も面白かった。そうして、「きょうよう」と「きょういく」を心に刻んだ。2023/08/31
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