内容説明
作家の一日は忙しい。「シャツがイン」のあるべき姿を考察し、脳内政界ラブロマンスに思いを馳せ、ジョジョTを着て打ち合わせにむかう。タクシー運転手さんにはモテ女を演じ、野球場のゲイカップルをやっかみ、天丼を求め夜の町を彷徨う……。キャラの濃すぎる家族や友人たちに囲まれて、妄想アドレナリンは今日も絶賛分泌中! 愛と笑いで読者を包む、情熱的ミラクルエッセイ。(解説漫画・松苗あけみ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
353
三浦しをんのエッセイは、既に何冊も上梓されている。私はエッセイはまだ3作目だが、中には小説よりもエッセイの方がいいという読者もいるようだ。このエッセイも、確かに面白いことは面白いのだが、私は圧倒的に創作の方を取る。創作においては、登場人物の造形や文体の工夫、構成など考えるべきことは多々あるだろう。ことに三浦しをんの場合は作品ごとに趣きも相当に違っており、私たち読者は、そうした作家の苦心の結果を楽しむのである。ところが、こうしたエッセイにおいては(これはこれで苦労もあるのだろうが)構成などに拘泥すること⇒2025/08/06
さてさて
313
『「日常エッセイ」とか「ほのぼのエッセイ」とか、そういうレッテル貼りが私は大嫌いだ!』という三浦さんが、言いたい放題!書きたい放題!のこの作品。あの小説の世界を知っていると、この三浦さんのエッセイに見られる独特な表現の数々に、あまりの豹変ぶりに驚きを隠せませんが、一方でこの振り切れた感じが逆に癖になるような独特な世界観に満ち溢れているのを感じます。小説を読んで三浦さんの世界を知る。エッセイを読んで三浦さんという人を知る。これからも小説と共に三浦さんのエッセイも読んでいきたい、そう思わせてくれた作品でした。2021/06/06
takaC
217
「腹の皮が捩れるほど笑った」と書きたいところだが、周りに人がいたため「腹の皮が捩れた」だけで我慢したので、お腹痛い・・・2012/09/27
無花果
191
しをんさんは仲のいい家族、素敵なお友達に囲まれているなぁと思う。もちろん、それに気づく彼女の洞察力に文才力に脱帽なのだが、一番すごいのは彼女の人柄なのだろう。やっぱり、面白い人の近くに面白い人あり。2013/05/03
SJW
183
今回のエッセイは、今までより大人しく、頭の中にしをんさんが出てきて妄想を始めることはなかった。やはり漫画の話が多く、知っている漫画はごく一部だったので、漫画より興味あるテーマに注目した。しをんさんのお父さんによるとトイレの後に手を洗う男性はアホだとの説。俺のあそこはきれいだでむしろトイレの前に手を洗うべきとのこと。こればかりは賛同できない。約20年前の話だが私の知る限りでは韓国人男性はほとんどが手を洗っていなかった。あと、方向音痴はどちらを上にして地図を見るべきかが分からないという話があったが、(続く)2019/04/06
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