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内容説明
自分の体の中がどうなっているか、知りたくないですか? 本書は、TV「世界一受けたい授業」出演の人気の解剖学者が、人体の仕組みから謎までをやさしく解説。まるで人体解剖を疑似体験しているかのように感じられる1冊です。神秘とふしぎに満ちた体の中を覗いてみよう! ●人体を解剖するということ ●江戸時代の解剖事情 ●解剖学が西洋医学を変えた ●腹筋が割れるのはなぜ? ●心臓には骨組みがある ●あなたの肺は何色? ●人間のお尻はゴリラよりも立派 ●足に踵があるのはなぜ? ●眼球の周りには脂肪が詰まっている ●耳の中は複雑な迷路 etc. 「一般の人が人体を解剖することはできません。しかし、自分の体の中がどうなっているのか、ちょっと怖いけれど覗いてみたいと思いませんか。そんな皆さんに、人体解剖の様子をお教えしたいと思います。きっと体の不思議だけではなく、命の尊さを実感する貴重な探検になるのではないでしょうか」(本書「はじめに」より)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
saga
47
20代に読んだ上野正彦著『死体は語る』の影響で法医学や解剖に興味がある。そして、PHPの面白くて眠れなくなるシリーズはいつも気になっている。本書の1/3が解剖の歴史に充てられているのも、著者の専門が医学史ということで肯ける。しかし、そのために人体の解剖の説明に使用する図版が少なくなったとしたら残念だ。解剖は、医学を修めようとする学生と、医師にだけ許される特別な行為ということを再認識できた。2022/10/24
三色かじ香
4
人体解剖にあたっての倫理や心構えに最初の一章が割かれていたおかげで、全編にわたって厳粛な気持ちで読めました。第三章の各論的なところも、言葉を尽くして、ところどころに直感的に面白い話題を入れながら書かれていたので、非専門分野の身でも、楽しく読むことができました。2022/11/23
シュレッダ
3
知らないことを面白く読めるのは幸せだ。献体への敬意、故人への思い。若い法医学目指す人々に継がれていってほしいな2022/11/06
渦九丸
0
これから解剖学を学ぼうとする人にはちょうど良いのかもしれません。解剖学の歴史については興味深くスラスラ読めました。しかし、PartⅢからは娯楽として読むには少し分かりづらい内容で愉しめないものかと思います。図はほとんどなく文字だけで解説しているので、初心者には向かない本です。面白くて眠れなくなるシリーズは好きで読んでいますが私としてはハズレでした。退屈で眠たくなるシリーズでも始まったんでしょうか?2022/11/14