中学生の質問箱<br> 障害者ってだれのこと? - 「わからない」からはじめよう

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中学生の質問箱
障害者ってだれのこと? - 「わからない」からはじめよう

  • 著者名:荒井裕樹
  • 価格 ¥1,408(本体¥1,280)
  • 平凡社(2022/07発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784582839036

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内容説明

「障害」や「障害者」ってそもそも何だろう? 知っているようだけどよくわからない、素朴な疑問を根っこからやわらかく考えます。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しいたけ

77
障害者福祉について考える当事者ではない健常者側の、立ち位置や身勝手な善意について深く考えさせられた。重度の脳性麻痺の2歳の娘を殺した母親に、地域で減刑運動が起きたことに怒ったという神奈川脳性麻痺者の会の横田弘。彼の書いた詩『祭壇』に震え、手帳やノート彼方此方に書き写しまくった。視力が悪ければ眼鏡やコンタクトを買うのが当たり前の世の中で、障害のある足で健常者に近い歩みを獲得するべくトレーニングをさせられる。厳刑の署名をした近隣住民は、殺害された娘が生きていたとき、母親に温かい眼差しと手を差し出していたのか。2023/04/05

Aya Murakami

69
図書館本。 私も障碍者手帳を持っています。仕事をするために作りました。それにしてもそれが戦争に結びついていたとは初耳。 リハビリがつらいというのはよくわかります。ウチの職場(リハビリ病棟)でも「リハビリ行きたくない」という患者さんは多いので。リハビリだろうがスポーツであろうが部活であろうが無理は禁物だと改めて思いました。 「障碍者は働くな」の主張は衝撃的でした。なるほど仕事のできるできないで差別が生まれるからね…。目からうろこ。2024/07/23

ネギっ子gen

68
「マイノリティの自己表現」を専門とする文学研究者が、中学生層を対象に「障害」についての書いた本。ですが、<読み終わった後「障害とはなにか」や「障害者とはだれのことか」が、読む前よりもわからなくなっている本を目指しました。なんとも不親切で意地悪な本かもしれません。なぜなら、本というのはふつう「なにかをわかるため」に読むものですから。でも、私が心から望んでいるのは、「障害とはなにか」や「障害者とはだれのことか」 について、私と一緒に悩み、モヤモヤと考え続けてくれる人が少しでも増えてくれることなんです>と。⇒ 2022/09/23

ネオ

17
障がい者とはだれのことか、わからなかった私はこの本を読んでもだれのことかわかってはいない。 障がい者を差別する人が、障がい者なのでは。 青い芝の会の事が書かれてあり、もう少し詳しく知りたいと思いました。 いろんな人に読んでほしい本。2023/04/13

なま

13
★4 障害者って誰のこと?身体、社会、文化面等、様々な視点から考える。理解や解決を目指す本では無く「考える」きっかけや視点に気づかせる。社会の中で大切な事ほど混沌としていたり複合的に様々な事が絡んでいるが、わかりやすく一つ一つ分解して説明というよりはカオスも丸ごと考える必要性を感じさせてくれる。「差別の無い社会」の実現に奮闘していた著者が学者見習い時代に障害者運動家の方に「差別の無い社会なんて俺達は目指していないよ。大事なのは自分が差別された時にどう闘うかだよp206」の言葉に集約される。2023/02/02

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