内容説明
21世紀以降、ますます存在感を強めている「新興国」。特にブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ共和国は「BRICS」と呼ばれ、リーマンショック後の世界不況を立て直す牽引役として期待された。一方、中国は海洋進出を進め、ロシアはウクライナに軍事侵攻を行う。力をつけた新興国は世界にどのような影響を与え、どこへ向かうのか? 本書は29ヵ国を新興国と特定し、経済成長、政治体制、軍事行動を分析する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
skunk_c
72
まずはしっかりと「新興国」を定義し、29か国を措定する。そして様々なツールを使い、その特徴を経済・政治的に分析し、共通項の有無を判定していく。結論ありきでないその手法には好感を持った。その上でアメリカ中心に築かれた「自由主義的国際主義」に、「国家主義的自国主義」を対置、後者の代表格に中国とロシアをあげるが、その他の国はこのふたつの勢力の中でバランスを見ながら動くと分析、さらにこれは分裂する対立ではなく、共存していくと結論する。それは後者が前者の構造の中で利益を上げているからと考える。とても興味深い論考だ。2023/02/21
よっち
32
21世紀以降、ますます存在感を強めている「新興国」。BRICS諸国を始めとする29ヵ国を新興国と特定し、経済成長、政治体制、軍事行動を分析する一冊。新興国の経済成長の形や成長にともなう社会構造の変化と福祉国家としての形、民主主義体制と権威主義体制の間で揺れ動く民主化や政治体制の変動、経済的・社会的発展の政治的条件とは何か、国際関係への関与やその影響力について考察してゆく構成で、中国は海洋進出を進め、ロシアはウクライナに軍事侵攻を行う中で日本はそれとどう向き合うべきか、いろいろと考えさせられる内容でした。2023/02/19
TATA
25
新興国の類型を様々な観点から実施。前半の経済を切り口にした箇所は比較的良くある内容かと思うのですが、政治面の切り口からとなった後半の分析は興味深く拝見しました。2023/04/10
かんがく
15
著者がピックアップした新興国29ヵ国についてのデータ分析と概念整理が延々と続く硬質な研究書。投資の対象から世界変革の主体へと変わっていく新興国の姿を、経済成長、社会福祉、政治体制、国際関係などのテーマから明らかにしていく。読み物として面白いタイプの本ではないが、今後ニュースなどを見る上で役に立つ知識はついた。2023/03/03
リットン
13
中学の教科書でBRICsという言葉を知ってから10年以上経つが、ブラジルの経済は低迷し、ロシアは戦争へ、という今をみると、予想は難しいんだなと感じる。本書の最後にあった、日本人は自由主義的国際主義を当たり前のもとして捉えて、受け身だというのは自分も含めてその通りだなと思う。生まれてこの方平和が当たり前で、権威主義的でもないこの国で育って、それが世界で見たら難しいことで守らなければいけないものだと思わないといけないなぁ。これから自分が生きている間に日本が権威主義に振れるときが来ないことを願いたいなぁ。。2023/03/27
-
- 電子書籍
- 転生前は男だったので逆ハーレムはお断り…




