内容説明
もうひとつの昭和を描く超弩級歴史大作。
――歴史に「IF」はない。しかし、戦争が終わったあのとき満州国皇帝・溥儀が日本に亡命していたら…。
作家・浅田次郎の「蒼穹の昴」の時間と空間を舞台に、清朝のラストエンペラー・愛新覚羅溥儀と溥傑兄弟の数奇な運命を余すことなく辿る完全版評伝。
関東軍により担がれて満州国初代皇帝となり、戦後はソ連に抑留後、戦犯として中国へ送還、中国共産党の熾烈な文革の嵐にさらされた溥儀。一方、日本人の妻を生涯愛し、終戦直後に生き別れとなるものの、のち奇跡の再会を果たした弟・溥傑。ふたりの人生は、日本と天皇家の「昭和」を裏側から照射する。
『昭和解体』『暴君』という大著で知られざる歴史のディテールを描く第一人者の牧久が、“もう一つの昭和史”に挑む。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
若黎
8
どこかで読んだような内容があるなあ。まあ、そりゃそうだわね。溥儀さん、溥傑さんの話なんだし。満州国皇帝から平民として生きた晩年までの話だし。なのに、気になるのはアヘン中毒の果てに誰にも看取られず亡くなった婉容さんだった。 と思って巻末の参考文献みてたら、30冊くらい持ってる本が あった。映画「ラストエンペラー」観て関心が高まったところに、その後いろいろ出版されたから、熱に浮かされていろいろ買ってたなー。という感想になってしまった。2023/01/22
TK39
4
清朝最後の皇帝愛新覚羅溥儀を始めとする一族の物語。日本を始め色々な人に利用された人生。満洲と日本の神が同じとまでして同化を図る日本軍。流石に無理がある。溥儀は最後にどんな想いだったのだろうか。2023/03/21
rara_iuvant
2
清朝最後の皇帝にして満州国皇帝であった愛新覚羅溥儀。「ラストエンペラー」としても映画になった彼の人生はさまざまな形で語られる。 しかしそれは編者の考え方が含まれる場合もあるので、実際にジャーナリストの観点から追っていくとどうなるのか、というのがこの本。 流転の運命を辿った彼の人生はお腹いっぱいになるくらいの内容だが、悲劇の皇帝、という書き方がたぶん近いんだろうな。利用し、利用されを繰り返して辿ってきた人生はあまりに一人の人が背負うには重すぎる内容だと感じた。 2023/06/01
Jun Masuno
2
前回のものから続く、満州ものを読む。ラストエンペラーとその弟、家族の物語。自分たちと比べるのもおこがましいが、生まれながらの皇帝が没落していく様は何とも言えず、悲しい。当時は日本との懸け橋として期待され溥儀の弟、溥傑と結婚した浩の心情を思うと、切ないです。この方々含め、満州で苦労された方々の処遇を含め、きちんと対応しない政府は変わらずいかがかと思いました。2023/05/24
onepei
2
「転生」というタイトルにまちがいはない2022/09/11
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