内容説明
中国の「一帯一路」構想の具現化やEUの先行き不透明などにともない、ユーラシアの国際戦略環境は劇的に変容している。かつてのイデオロギー対立のように単純でなく、多層的・多次元的な形で米中露欧が影響圏拡大をめぐってせめぎ合うその構造の中で、日本外交が採るべき道はいかなるものか。どのようにして、「自由で開かれたユーラシア」の実現に資するべきなのか。第一線で活躍する有識者が日本外交の課題を論じる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紙狸
17
2022年7月刊行。国際問題のシンクタンク「日本国際フォーラム」による論文集。この年2月に起きたロシアによるウクライナへの侵攻に関連した論考もある。北海道大学、宇山智彦教授が「心象地理」という概念を使っていて、ハッとした。バルト3国とウクライナはいずれもロシアの隣国だが、プーチン露大統領の心象地理上、ウクライナは特別なのだ。バルト3国がNATOに加盟してもロシアは冷静だったが、ウクライナのNATO加盟という構想にプーチンは感情的になる。歴史的にロシアとベラルーシ、ウクライナは一体だというのが彼の心象地理。2024/07/09
お抹茶
0
ロシアによるウクライナ侵攻,アフガニスタン戦争などを通して,各国の考え方を分析する。アメリカにとってユーラシアは地理的にも価値観的にも遠い存在だから,バイデン大統領が「アフガニスタンとの戦争に米国の国益はない」と言うまでもなく,アメリカがなんとかしてくれるという他力本願は幻想なんだなと思える。2022/09/20
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