内容説明
放課後がんばってドリルに○つけ→子どもの力にはなれません! 仕事を精選し子どもの自主性を伸ばそう
「きめ細かな」「個に応じた」指導が重視される学校、そして先生たち。が、度を過ぎて「親切すぎる」「丁寧すぎる」対応や習慣が多いとは思いませんか。それにより先生方もたいへんな思いをしていますが、実は、これが子どもや保護者を苦しめる原因となっているのでは……という問題提起とともに、「そもそも教師がやたらと親切なのはなぜなのか」の考察、教師があえて不親切になることで子どもたちを主体的に伸ばすことができるのだという大胆な提案まで、新進気鋭の現場教師である著者が超具体的な例を通して書き下ろしました。
【著者】
松尾 英明
公立小学校教員。
「自治的学級づくり」を中心テーマに千葉大学教育学部附属小学校等を経て研究し、現職。
単行本や雑誌の執筆の他、全国で教員や保護者に向けたセミナーや研修会講師、講話等を行っている。
学級づくり修養会「HOPE」主宰。
著作の他、メルマガ「二十代で身に付けたい!教育観と仕事術」は「2014まぐまぐ大賞」教育部門大賞受賞。2021年まで部門連続受賞。ブログ「教師の寺子屋」を主催し、『プレジデントオンライン』『みんなの教育技術』『こどもまなびラボ』等でも執筆している。
目次
一、「楽しい授業」をやめる
――親切・丁寧・サービス満点をやめて、学力向上
サービス満点の「楽しい授業」を捨てる ほか
二、習字の掲示をやめる
――教室環境をこねくりまわさない
教師が作る美しく整った教室掲示 ほか
三、「してあげる」をしない
――担任がすべてを請け負わない
名前シール貼りの親切 ほか
四、「揃える」をやめる
――時代おくれの根性論排除
真夏も真冬も体操服は同じ ほか
五、「きちんと座りましょう」のナンセンス
――個性や発達の違いを理解する
「座りなさい」より「歩いてもいいんだよ」ほか
六、かわいい子には……
――「危ないからやらせない」が将来一番危ない
子どもの危険対処能力 ほか
七、子どもの家庭を覗かない
――それこそ余計なお世話であると知る
家庭にも不親切教育をすすめよう ほか