地に足をつけて生きろ! - 加速文化の重圧に対抗する7つの方法

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地に足をつけて生きろ! - 加速文化の重圧に対抗する7つの方法

  • ISBN:9784908148248

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内容説明

気鋭のデンマーク心理学者が提起する反自己啓発の書

著者累計18万部突破! 世界16カ国語翻訳

「もっと成功しろ」「もっと立派になれ」「もっと幸せになれ」「もっと生産的になれ」「自分自身を見つけろ」という現代の強烈なプレッシャーに対する爽快な反撃の書。骨折り損でしかない自己啓発に対して、ストア派思想を援用したスヴェン・ブリンクマン氏は、本人がそう意図したかどうかは別として、真に啓発的な著書を書いたのである。
――オリバー・バークマン(ガーディアン紙)

【著者】
スヴェン・ブリンクマン
オールボー大学心理学教授。文化評論家。『Stand Firm』を第一作とする三部作は本国デンマークでのべ18万部のベストセラーとなり、16の言語に翻訳されている。名誉あるローセンケア賞を受賞。2018年『Standpoints』を出版。さまざまなテレビ・ドキュメンタリーに出演し、デンマークのテレビ番組「Live Fast! 」や国営ラジオの「Meaningful Life」シリーズのプレゼンターも務めた。主な著書に『Standpoints: 10 Old Ideas In a New World』『The Joy of Missing Out: The Art of Self-Restraint in an Age of Excess』(未邦訳)がある。

田村洋一
組織コンサルタント、教育家。メタノイア・リミテッド代表。ピープルフォーカス・コンサルティング顧問。バージニア大学ビジネススクール経営学修士(MBA)。野村総合研究所、シティバンク、外資系経営戦略コンサルティング会社で、企業等のプロジェクト組織運営に携わる。現在は、企業人教育、人材育成、組織開発のためのエグゼクティブコーチング、マネジメントトレーニング、ファシリテーションなどの活動を行う組織コンサルタント。

目次

日本の読者の皆さんへ
イントロダクション 生き急ぐ人々
第1章 己の内面を見つめたりするな
第2章 人生のネガティブにフォーカスしろ
第3章 きっぱりと断れ
第4章 感情は押し殺せ
第5章 コーチをクビにしろ
第6章 小説を読め ―― 自己啓発書や伝記を読むな
第7章 過去にこだわれ
結論 加速文化におけるストア主義
付録 ストア派思想
訳者あとがき
原注

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

43
近年の加速文化、より効率的に、より成長することの自己啓発へのカウンターとして、ストア派哲学のエッセンスを論ずる著者。現在、そして過去を見つめることを推奨する。「自分探し」の無意味さなども。全部をそのまま受け取るつもりはないが、小説を読むことの意味を再認識できた。良書。2025/05/14

baboocon

22
日本語版への著者の寄せ書きに「日本の人たちがデンマーク人のようにたくさんの自己啓発書を読んでいるのかどうか知りません。」とあるが、日本でも一定の人気があるジャンルだと思いますよ!とはいえ、著者がこうして反自己啓発書を書こうと思うほどに日本でも本書のいう「加速文化」が蔓延っているかというとやや疑問だけど。本書の主張には肯ける点が多く、人生のネガティブにフォーカスしろ、とか、小説を読め、という意見には勇気づけられた。2022/03/17

くらすけ

21
サイエンスライターの方が勧めていたので読みました!内容は内省のしすぎ(真の自分を探す),怒りは、悩みは吐き出したりして発散した方がいいなどの俗説や心さえも安定しなければならないという新自由主義的な圧力に対する批判です。学術的には議論が深められそうなのに浅く止まっている印象もあります。内容はゆっくりとしていきたいけど、自己啓発に変わる羅針盤を求めてる人には物足りないかもしれません。ですが(どうすればいいのか)の節のぼやかしたようなアドバイスは世の中、そう単純じゃないよとのメッセージなのかもしれません。2022/06/20

テツ

21
個人的には自己啓発本的な物を読んでも「何偉そうに上から目線で語ってんだこのハゲ」としか思わないのだけれど、あの手の本の内容に感化されて「もっと成功しろ」「もっと幸福になれ」といった呪いのような言葉に追い立てられてしまう方も多いだろう。そうした加速文化につきあわないための一冊。意識高い系な志は決して悪いことではないけれど、それによって自分が追い詰められてしまうようではいけないよな。幸福に至る道程もその形も人それぞれ異なるのだから、他者が提示したものを安易に信用して、それに合わせようとしてはならない。2022/04/01

kayak-gohan

15
企業は利潤の最大化を目指すため、そのドライバーとして従業員のスキルアップを要求する。スキルアップを促すための「殺し文句」が自己実現あるいは自己啓発。相対主義評価の人事制度の中で、従業員は催眠術あるいはマインドコントロールにかけられたようにコーチングやマインドフルネスの研修に通い、自己実現・自己啓発志向は加速の一途をたどる。自己の内面に目を向け(自分探し)、そこからポジティブな自分としての課題対応をしていくのが自己実現の最初といわれるが、著者はそれを「ポジティブの呪縛」として批判する。2022/11/24

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