内容説明
たび重なる怪我と戦い、土俵に上がり続けた22年。関取在位117場所は歴代1位。5人の横綱から金星を奪い、「稀代の業師」「土俵際の魔術師」として名を馳せた津軽のじょっぱり。土俵を愛し、土俵に愛された男の唯一無二の相撲道。引退相撲で「私の相撲人生は、好きになった相撲を好きなだけやれた。本当に幸せでした」と、自らの相撲人生を締めくくった元関脇・安美錦が、その生き様を語り尽くした――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかむら
19
稀代の業師、安美錦の自伝。津軽の北金ヶ沢の出身。Googleマップで見るといまだに何もなさそうな町でちょっと行ってみたい。父が漁師の傍ら相撲道場をやってて、師匠(横綱旭富士)は父の従兄弟だそう。漁師町は「酒飲んで暴れるのはしょっちゅうで麻雀すれば最後は必ず喧嘩」だそう。楽しい! 入門してからの稽古ケガ稽古ケガの日々ももちろん読ませます。なによりご自身で書いてると思われる文章にお人柄が出てて、もうすっかり安治川部屋を応援したくなります。引退後の早稲田スポーツ科学部の修士論文「相撲部屋のおかみさん」読みたいわ2023/09/09
史
3
現役時代より頭皮が潤っているでお馴染み(裏切り者!)である元関脇安美錦こと安治川親方の独立前に刊行された書籍。横綱朝青龍相手の連勝については必見。やはり長年関取でいたという事実の証明でしょうか。現在ウクライナ出身の弟子である安青錦関が中々の躍動感を見せてくれますが、それもまた親方が歩んできた道の証左でございましょう。2025/07/14
高木正雄
2
怪我の多い力士だが好きな力士の一人だった。勝ち越しを決めて涙した一番はよく覚えている。青森で相撲が盛んなのは知っていたが同じ道場から何人も関取が出てきたのはすごい。安治川部屋からも関取がたくさん出るように応援したい2024/10/09
みつひめ
1
文春のweb版で毎場所後に、振り返りのエッセイを読んでいて、素敵な文をお書きになるなぁと思っている安治川親方の自伝。ご自分の歩んできた道を淡々と綴っている。でも、その時々の思いや、ケガとの付き合い方、支えてくれる人たちへの感謝、弟弟子たちへの温かい視線などがちゃんと伝わってくる。厳しい稽古の意味を身をもって示していらしたんだなぁ。近い将来、独立されるとのことで、きっといい力士が育つだろうと期待。連載エッセイはユーモアにあふれるけれど、こちらはユーモアは時々、スパイスとして効かせている感じ。2022/05/28
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