内容説明
俳人・夏井いつきが、季語を提示して募集した読者の投句を批評しながら、俳句づくりのイロハから伝授。さらに、超初心者2人「くじら」と「水流(つる)」の成長の軌跡をコラムで紹介。多くの人に俳句の楽しさを知ってもらう「俳句の種まき運動」を展開する著者が、「俳句は筋トレと同じで、続けていけばいくほど間違いなく筋力はついていきます。それを『俳筋力』と呼んでいますが、身についた筋肉は人を裏切りません。『継続は力なり』とは、まさに俳句修業そのものを言い表す言葉です」とのコンセプトで、投句者の作品を「学びの材料」に。読み進むうちに、自然と俳句への理解が進み、ノウハウが身につく。教育誌『灯台』好評連載の書籍化。
目次
はじめに
Step1 俳句の基本の基
Step2 「オリジナリティ」と「リアリティ」
Step3 「取り合わせ」と「一物仕立て」
Step4 季語を信じる
Step5 映像を切り取る
Step6 まだまだ続く俳句修業
Talk Session くじらと水流(つる)の成長物語
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aika
41
俳筋力、の三文字にどことなく惹かれて手にとりました。お年寄りから子育て世代、お子さんに至るまで、老若男女問わず読者が実際に投句した句について夏井先生がアドバイスするスタイルが分かりやすく、理解が捗りました。(いいなと思った句が、散文的とバッサリ切られていたり…笑)章の終わりごとに挟まれる、連載を機に俳句を作り始めた編集担当たちと夏井先生の会話形式のコラムがくすっと笑えて楽しかったです。俳句初心者からどんどん上達する過程が面白く、俳句は四季折々の日常の中に自分を映し出す身近な文芸なのだなと改めて感じました。2023/04/21
田中寛一
7
俳句の作り方、鑑賞の仕方について、初心者にもわかりやすく説いてあった。作ることと同時にいい作品を鑑賞する、その両方がバランスよくできて、いい作品ができるのだと。たった17音の俳句の世界は奥深く、どこまでも豊かな世界を作り上げれるという。2023/06/03
MOTO
5
「季語ひとつに、関係ない十二音」で俳句が出来る。なんて知ると(簡単そう)に思えるが、何故か詠めない。 「月」「蜻蛉」「コスモス」なんてお題を出されたら、さらにあと、ちょっと考えるだけで詠めそうなのに、なんでさくっと詠めないかな。「映像をスパッと切り、五感をフル活動させて…」怠け者の脳が目を覚ましそうな夏井先生のアドバイスが良いですね♡2023/01/27
アイリス
1
急に俳句をやろうと思い立ち、プレバトの夏井先生の本を読みました。なんとなーく大枠がわかったつもり。言葉の意味とか一応のルールとかわかる。少しずつ実践していって投句できるようにしたい。2024/03/14
だんご貴子
1
俳句を始めた友人に影響を受けて、季語や語句の使い方を知りたくて読んでみた。 十七音に詰め込んだ日本人の感性の豊かさが、著者の人生感からの賜だとわかった。 #読了本 #今日から一句 #夏井いつき #俳句の奥深さ #日本語の美しさ #四季の恵み 2022/09/16