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内容説明
新型コロナ禍のいまこそ、我々は世界にさわらなければいけない──。全盲の触文化研究者が問う「さわること」の意義と無限の可能性。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きゅー
5
著者は国立民族博物館(民博)に勤める全盲の研究者だ。 2021年民博の特別展「ユニバーサル・ミュージアム──さわる!”触”の大博覧会」の責任者であり、本書はその企画展と絡めて、「触る」ことの意味について書かれている。彼は「失明得暗」という造語によって、失明が人生においてマイナスなのではなく、暗闇の中で生きるプラスの面を強調している。視覚障害者にとって触ることがいかに重要でありうるか、それに対して健常者がいかに視覚情報に頼り切りになって、触覚や聴覚による世界とのふれあいを忘れてしまったかを指摘する。2023/07/07
乱読家 護る会支持!
3
盲目の文化人類学者が企画したさわる展覧会「ユニバーサル・ミュージアム」。 大阪では令和3年に国立民族学博物館で開催されたのだが、テーマがよくわからず、見学には行かなかった。 その「よくわからなさ」が本書にもあり、理解できない落ちこぼれ感を感じた。 例えれば、中学生一年生の時に、英語についてゆけず落ちこぼれてしまう感覚、大学で量子力学についてゆけずに落ちこぼれてしまう感覚のような感じ。 健常者と視覚障害者との橋渡しをしてもらえるような本が、まず必要だろうと思った。2023/01/03
nnnともろー
3
健常者と障害者という二項対立からの脱却。脱近代の試み。2022/11/17
takao
2
ふむ2023/02/11
kei
0
8/20 ほぼ読了。終章、あとがき。2023/10/06