内容説明
アテネで華々しく弁論を繰り広げるソフィストたちの「偽りの知者」の仮面をはぎ取ろうと、ソクラテスは「真の知者」として議論をしかけます。しかし、その行為がソフィストたちを刺激し、ソクラテスの行為は社会不安を煽るものと見なされ、「国家の神々を信じず、青少年を堕落に導いた」として裁判にかけられてしまいます。その裁判での反論の記録が、本書「ソクラテスの弁明」で、偉大なる哲学者である弟子のプラトンによって書き記されたものです。ともすれば難解と思われがちな内容を、平易な英語で書き直した本書で、ソクラテスの哲学がどのようなものであったのか読み解き、西洋哲学の源流に触れてみてください。
※書籍版にある巻末のワードリストは電子版には付属しません。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaichiro
115
先日読んだ「ソクラテスの弁明」を英語で眺めてみた。本書は中高生向けの英語力アップ教材。平易な単語・表現で、しかも”ソクラテスが何を言いたいか”頭に入っていたのでグイグイ読み進めた。残念ながら英語圏の住人でない私。文書で心動かされるのは圧倒的に母国語・日本語だが、論理的な記述は寧ろ英語の方がわかりやすい。これまで細々と読んできた代表的な哲学書を簡単な英語で纏めたテキストで勉強してみようかしら。Men knew nothing but imagined that they knew everything.2020/02/24
monotony
3
翻訳版である程度内容は知っているが、多読のつもりでチャレンジしてみたが、英語で読むとやっぱり難解。文法はそんなに難しくなくても、やはり普段あまり聞き慣れない、古代ギリシャの固有名詞とか、法律とか学術的な単語にいちいち引っかかり、読むのに時間がかかってしまった。2014/06/22
RmB
3
翻訳をよんだら、再読しようかと思います。文章より、固有名詞や語彙がやや難しく感じました。2013/04/15
e.taniguchi
2
多読本3冊目。1ヶ月ほどかかってしまった。ソクラテスは高校の授業で習っただけの存在である。言い掛かりに近い形で裁判になり、結局死刑という実に気の毒な生涯の終わりのような気がした。とは言え、死を肯定的に捉えている点では良かったような。。。?告発した3人はこんな時間が経ってもその名が残るとは思ってなかっただろうな。2024/01/31
TSUYOSHI_K
2
以前、岩波文庫版の「弁明」を読んでいたので、英語の勉強を兼ねてラダーシリーズ版を読んでみた。感想として、「弁明」は実際に目の当たりにした師ソクラテスの裁判、そこでの彼の言葉、などを基にしたプラトンの創作なのだな、ということ。凡人であれば事実を要領よく報告して終わっただろう。しかしプラトンは同じ事件を目撃して事実性を損なわず再構成して新たなる価値を付与した。まさにソクラテスが受けたデルフォイの神託はプラトンによってその意味を解き明かされたのだ。2022/01/10
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