ポプラ文庫
江の島ねこもり食堂

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  • サイズ 文庫判/ページ数 344p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784591160015
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

ある食堂にもたらされた、百年目の奇跡。江の島で食堂を継ぐ女たちが懸命に生きたそれぞれの人生を描く感動作。ある食堂にもたらされた、百年目の奇跡。江の島で食堂を継ぐ女たちが懸命に生きたそれぞれの人生を描く感動作。

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書籍の内容
江の島に「ねこもりさん」と呼ばれる女たちがいた。それは島の猫の世話をするという、とある食堂の隠れた仕事。
1912年のすみゑ、1967年の筆、1988年の溶子、そして2017年の麻布。一家の女たちが、ねこもりとして生きたそれぞれの人生は、新しい命を結び、未来を繋いでいく。あなたの血にもきっと流れている、百年の物語。

目には見えなくても、そうとは知らなくとも、私たちの中には確実に、母から、祖母から、脈々と引き継いだものが存在するのだ。それが今の自分を作っていると思うと、なんだか自分自身が愛おしくなってくる。――大矢博子(書評家)

名取 佐和子[ナトリサワコ]
著・文・その他

内容説明

江の島に「ねこもりさん」と呼ばれる女たちがいた。それは島の猫の世話をするという、とある食堂の隠れた仕事。一家の女たちが、ねこもりとして生きたそれぞれの人生は、新しい命を結び、未来を繋いでいく。百年の時を経てもたらされた奇跡に涙があふれる感動作。

著者等紹介

名取佐和子[ナトリサワコ]
兵庫県生まれ。ゲーム会社で勤務した後、フリーとして独立。ゲームやドラマCDのシナリオを手がける。2010年『交番の夜』(リンダブックス)で小説(単行本)デビュー。『ペンギン鉄道なくしもの係』(幻冬舎文庫)で、第5回エキナカ書店大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mae.dat

215
半分亭さんは老舗よのぅ。エピソードは4世代に渡ってのお話ですが、少なくとも7世代はねこもりさん🐈‍⬛は続いていて、恐らく半分亭も同じだけやってるんじゃないかなぁと。江の島の、凡そ100年前から現在までの、情景や人などの移り変わりと、ずっと変わらないものの描き方が良いなぁと。ねこが居て江の島が完成する感じも良いですね。麻布(まゆ)は夜逃げスタート。翻弄された半生だったのでしょうね。でもこれからは、ねこちゃんを支え、支えられる事になるのかな?何世代目?絵莉ちゃんも、立派にねこもりさん🐈になる事でしょう。2021/11/05

しんごろ

193
食堂で様々な客に持てなす料理の話かなと思ってたら、全く違った。100年の時をかけたねこもりさんと言われた母娘四代に渡る女性達と、そこで生活の場にしていた江の島の“半分亭”の物語。ねこもりさんは“猫守”のこと。ねこもりさん達も代を重ねていけば、江の島に住みつくネコ達も代を重ねていく。約束は約束のままにしてはいけない。間違いなく“半分亭”は猫とお客さんに助けられた店だった。途中、展開が読めてしまったけど、わかっていてもジーンとくる。切なくもあり温かくもある物語。読んで損はないと思います。2021/07/12

さてさて

140
『ねこもりは商売じゃない。ねこもりの務めなんて、あってないようなものばかりだ』。そんな風に揶揄される『ねこもり』を代々にわたって続けてきた佐宗家の女性達。この作品では『江の島を半分ほどのぼったところにある掛け茶屋〈半分亭〉』に暮らす代々の『ねこもり』達の日常が淡々と描かれていました。102年を五つの時代に分けた時代表現が楽しいこの作品。『江の島』の魅力が文字だけの本からふっと浮かび上がってくるこの作品。『猫』に囲まれた『猫』とある暮らしを全編に渡って堪能できる『猫』好きなあなたにおすすめしたい作品でした。2024/06/12

小梅

140
2019年猫本7冊目。中盤からグイグイ読ませます。舞台は江の島の食堂『半分亭』。佐宗家の女性は代々ねこもりさんと呼ばれている。ねこもりさん4代に渡る100年の物語。半分亭は猫とお客さんに助けられてつづいてきた店。後半ボロ泣きでした。ラストが良かったナァ🐈 2019/02/25

のんき

92
猫とお客さんに助けられてつづいてきたお店が、江の島にある食堂「半分亭」。代々の食堂の女たちが、猫の世話をするねこもりとして生きてきました。目には見えないけど、血とか能力とかがリレーされてきたんだなあ。わたしも、父や母がいて、祖父や祖母がいて、命をいただきました。いなかったら、わたしも今生きていないわけで。奇跡と言えば奇跡なんだろうな!今ある命を大事にしたいし、次の世代に、リレーしていけたらと思います。麻布(まゆ)がラストにアレを渡すところと、ねこもりとしてやっていこうとするところがとくに良かったです 2018/10/08

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