朝日新書<br> 自民党の魔力 権力と執念のキメラ

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朝日新書
自民党の魔力 権力と執念のキメラ

  • 著者名:蔵前勝久【著者】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 朝日新聞出版(2022/07発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022951786

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内容説明

自民党とは何か。その強さの理由はどこにあるのか。そもそも国会議員と地方議員の力関係はどうなっているのか。総選挙では、派閥、公認、推薦、後援会、業界団体、地元有力者はどう影響しているのか。「一強」の舞台裏を朝日新聞政治記者が証言をもとに追う。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みじんこ

8
指摘の通り、私の実家のある市の市議会でも無所属議員は多く、彼らもやはり自民党籍を持っているのだろうか。自民党の国会議員と地方議員では全く意識が異なっていること、また各地域の町内会等に自公がいかに根差しているのか、人間関係やある種のゆるやかさの重要性も分かった。まさに「強者をのみ込むブラックホール」であり、これでは過去の例と同様、自民党分裂がなければ政権交代は無理なのかと思える。終盤では非自民ながら選挙で勝てている野党議員も数名取り上げられており、党より人で地域をしっかり回ることは重要なのだと再確認できる。2022/07/17

松村 訓明(まつむら のりあき)

5
政治について興味があるためこの本を購入しました。自民党の活動、特に地方での活動内容が良く分かる良書だと思いました。私には民主党が政権を取った時点のエピソードが印象に残っています。 「特に09年の政権交代では、小沢氏のイメージが大きかったと言える。政権担当能力に疑問符がつく民主党にあって、47歳の若さで自民党幹事長を務め、「自民党に残っていれば確実に首相になったのではないか」と思わせたカリスマ的な小沢氏の存在が「小沢氏がいるのならば、民主党でも政権は担えるだろう」という一定の安心感を与えた。」(47P) 2025/05/18

のらきち

5
自民党の党名がどのような政治信条を示すのかイマイチ理解できないでいたが、なるほど、「特に意味はない」が答えだったのか。つまり、勝った議員を広く取り込んできた結果が今の自民党であり、そこに信条はないし、なんなら県会議員・市会議員を含めた総数も把握できないほどゆるいつながりでもある。大きくいうなら「強者による政治」「マクロな政策」が自民党の本質であるのにたいし「弱者による政治」「ミクロな政策」が民主党である。自公連立では公明党がミクロな視点、どぶ板の役割を果たしている。 個別の事例が多く読み解きが難しかった。2022/08/20

のん

4
「その土地で一番強いやつが自民党なんだ。」という蔵内勇夫の言葉から始まり、自民党籍を持つ地方議員はイデオロギーを理由に自民党に入るのではなく、地域のまとめ役が地域の課題を解決するために権力に近づき自民党に入るという構造を描く。2024/06/17

gaku1234gaku

4
安保外交や世界経済を語る政治は分かりやすいが、政治は権力追求、利益誘導、人間関係であり、地方政界ではその本質が剥き出しになって現れるということがよくわかる。確かに自民党は、選挙になれば中央の号令のもと地方議員まで一体となって運動するものと思っていたが、実態はそうではなく末端に行くと、むしろ自民党の看板が少なくとも対有権者では邪魔とさえ扱われているというのはとても意外だった。そうした地方で代わりに姿を現すのは、まさに冒頭に書いたプリミティブな政治の姿である。2024/04/09

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