内容説明
「北条家との縁談が決まった」
自身にとってトラウマそのものである母親から、結月と婚約しろと告げられた幸太郎。しかし、しほがそれを認めるはずもなく……「絶対に、やだっ」と泣かせてしまう。
不甲斐ない自分とこの状況を変え、しほに想いを伝えると約束した幸太郎は、かつて“親友”だったキラリにある提案を持ちかける――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
27
ようやく事態が落ち着きかけたところへ投げかけられた新たな波紋。自身にとってトラウマそのものである母親から、幸太郎が突然北条結月と婚約しろと告げられる第三弾。しほがそれを認めるはずもなく泣かせてしまう幸太郎。不甲斐ない自分とこの状況を変え、彼女に想いを伝えると決意した幸太郎がかつて親友だったキラリに持ちかけたある提案。この難問をどう解決するのか、キーマンになる意外な人物にヒントをもらいながら、考えに考え抜いた意外な解決方法、そして今回の件で不安にさせたしほを笑顔にしてみせたその結末はなかなか良かったですね。2022/07/21
しぇん
17
相変わらずメタ要素多めなラブコメ。主人公ポジションに置かれている竜馬を一体どうしたいのか？は謎に感じてしまいます。前からあった母との因縁も片付いたし、完全にイチャイチャモードに入ってるし物語も終わりに近づいていますね2024/01/22
ぽな
9
ヒロインに好かれたモブの成長を描いたメタラブコメ第3巻。今回は実家からの強制的な縁談というテンプレイベント。消極的な自分を形成するトラウマと向き合いしほの気持ちに応えたいとする幸太郎の成長と幸せそうなしほの姿を見ることができて良かった。後、特に良かったのがトラウマや辛いことで落ち込む幸太郎を抱きしめ支えてくれた叔母の千里ですね。幸太郎を実の息子のように気にかけてくれてる姿にグッと来たな～。ただ結月は全く掘り下げないまま竜崎の茶番に付き合わされてて勿体なかった。キラリは成長を感じれる魅力があっただけに。2022/07/23
まいなな
6
霜月さん3巻でした。 今回は……母ちゃんがかなり大きいインパクトだった気がするわ。あそこまでヤベー母親はそうはいない。幸太郎が反抗できなくなるまでトラウマにさせるほど厳しく接していた理由は分かったけど、息子をそこまで怯えさせるのも才能だな。メアリー・パーカーの異質さも相変わらず。しほちゃんの可愛いさも相変わらず。幸太郎はこの巻で完全に成長したな。はっきりと主人公が成長するこの流れは好き。最初と最後で明らかに幸太郎には変化が見られるし、メアリーっていうチートがいたとしてもその勇気には拍手を贈りたいね。2023/05/05
rotti619
6
『ハーレム』『ざまぁ』ときて、今回は『許嫁』というラブコメのテンプレイベントがテーマ。ただ、それが幸太郎本人と結月という組み合わせなのが今までとの違い。それを知ったしほは…モノの見事に駄々をこねて、号泣して寝込むという、お約束を破壊力満点で豪快にやってくれた。幼馴染とはいえ関係が悪化したままの結月には話が通じない為、あの男の復活を手助けすることになる。幸太郎がしほとの関係の為に縁談を破談にする、そしてモブからの脱却をする為に行った事は決して褒められた内容ではないが、前に進む為に必要だったのかも知れない。2022/07/28
