内容説明
「プレイフルインフラ」とは,人間の生活や産業活動の基盤を形成する「インフラストラクチャー(=インフラ)」に対して,子どもたちが遊びを通じてワクワク・ドキドキしながら,自ら学び成長していく「プレイフル・ラーニング」の要素を加えたものであり,いわば子どもの遊びや学びを育む社会的な基盤を意味しています。本書は,フィールドとして川を選び,子どもを主人公に据えて,インフラのあり方について研究を行った成果を取りまとめた,画期的な書籍です。
目次
(1) いま,子どもたちに起きていること
1-1 日本の子どもたちのいま
1-2 影を潜めた外遊び,このままでいいの?
1-3 世界の取り組み
(2) 川づくりのあゆみと子どもたち
2-1 川づくりのあゆみ
2-2 川と子どものつなぎ目に存在する悩み
(3) 子どもの遊びと学び ~人間発達における遊びの意味と意義~
3-1 子どもの学力と家庭の経済事情の関連
3-2 遊びを通しての学び
3-3 子どもの発達における探究・発見・創造のすすめ
3-4 子どもの資質や能力を映し出す「ことば」の力
(4) 子どもの遊びの空間
4-1 子どもにとっての遊びの意味
4-2 遊び場の型
4-3 原風景と遊び空間
4-4 遊びやすい空間の構造~遊環構造~
4-5 緑・水辺空間の持つ意味と役割
(5) 水辺で芽生える「子どもの生きる力」
5-1 水辺遊びではどんな能力が育つのだろう?
5-2 発話の調べ方
5-3 記録した発話の概要
5-4 水辺遊びは「生きる力」を育んでいた!
5-5 水辺で出会ったあんな子ども,こんな子ども
5-6 子どもが遊び,学ぶ水辺の形
5-7 子どもが利用しやすいまちなかの水辺とは?
5-8 子どもたちが生き生きと遊ぶ水辺
(6) 子どもが輝くプレイフルインフラ
6-1 プレイフルインフラとは
6-2 プレイフルインフラとしての水辺空間の特徴
6-3 プレイフルインフラとしての水辺が備えるべき要素
6-4 まちと水辺をつなぐプレイフルインフラ
6-5 プレイフルインフラと大人の足場かけ
(7) 子どもが安心して遊べるように
7-1 川遊びのリスクマネジメント
7-2 災害時の身の守り方~逃げ地図~
(8) 子どもたちの遊ぶ水辺 ~私たちからの五つの提案~



