内容説明
思いがけずニューヨークに住むことになった筆者。ある日、自宅に突然ターミネーターがやってきたり、街中でやたらほめられたり、スーパーでおせっかいな地元民に忠告されたり。地下鉄で歌う人、踊る人、ドラァグクイーンの英会話講師、ヴィーガンの友人、ダウンコートにビーサンで闊歩する奔放な街の人々――そんなニューヨーカーたちと触れ合い、生活するなかで、いつしかのびのびと生きられるようになっていった。ニューヨークがきっと好きになる。人生が今よりちょっと自由に感じられる、書き下ろしエッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さとか
39
だいわ文庫さんから、新シリーズ「読んで旅するよんたび」。第二弾は、NYに9年住んだ著者が描くリアル生活エッセイ。自由の国と言われる所以が至るところにあり、かのお姫さまがフィアンセとここに逃亡した理由もなんとなく分かりました。サンプルセールでの、下着姿でガンガン店内を物色するマダム、でもそこに芽生える自然な連帯感。友人に街を案内しようとしたら、「3年住んでないのに生意気だ」的な意地悪を言われたエピソード。ヴィーガンや性別について、自分の主張をしっかり言葉にできる強さ。お気に入りの1冊になりました。2022/07/22
柔
17
著者が9年間暮らしたニューヨークでのエッセイ集。「Think outside the box」既存の枠に囚われず考えよう、自分なりの考えを求めよう。雨が降ったら傘をさす。そんなことも私が決めていいのだ。世界中から多種多様な人々が作り上げたNY。ニューヨーカーの判断の基準は常に私なのだという。服装も行動も。自由な国アメリカやはり夢がある。「自分の見聞や知識なんて、ほんのわずかなもの。この世界は未知のことで溢れている」海外に出ると痛感する。今回はトランジットでしか空気吸えなかったけど、いつかきっと!!2022/08/22
遙
16
多様性って本当に大事。出身は日本だし、ルーツも日本だけど 心の中にもう一つくらい見習いたいお国柄があると、自分の器がぐっと広くなるのでは?そんなニューヨークの自由さと、ユニークで才能あふれた人々のエピソードが綴られたエッセイ。 他人同士がすれ違いざまにファッションを褒め合ったり、気軽に声を掛け合ったりする。 角を曲がるたびに何か素敵な事が起こりそうと感じるニューヨークの街角。理由はどうあれ出身国以外の場所で生活する機会が巡ってくる人生って羨ましい。それも自分次第ではあると思うけど。 とても面白かったです2024/04/02
しばこ
16
ニューヨークの、ニューヨーカーの暮らしや生き様などが生き生きと描かれているエッセイ。コロナ禍になってしまってまた変化もあるだろうけど、ニューヨークはいつまでも魅力的な街でいて欲しい。2022/10/11
Eee
11
ニューヨークに行きたくなる!2024/01/04