ディスカヴァーebook選書<br> デリダの遺言―「生き生き」とした思想を語る死者へ

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デリダの遺言―「生き生き」とした思想を語る死者へ

  • ISBN:9784902465075

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内容説明

「わかりやすい言葉」や「生きた言葉」で書かれた哲学書や思想書が多く出回っている昨今。とはいえ、安易にその「わかりやすさ」や「生き生き感」を信用してしまっていいのか。哲学や現代思想には、「語りきれない」ものが絶えず含まれるのではないか。それが、デリダによる「音声中心主義批判」の本質ではなかったのか?
 著者は、そういった問題意識から、まず個人的体験にそくしつつ、「生き生き」とした言葉がどういう場面で、どのように使われているのかを論じる。つづいて、「生き生き」への賛否をめぐる思想史を、フィヒテやゲーテからはじまり、ヘーゲル、マルクス、フッサール、ベンヤミン、デリダらの言説を振り返りながら概観する。さらに、思想業界における「生き生き」とした言葉を語る論客のあり方を批判的に検証する。批判の対象は、柄谷行人や竹田青嗣、高橋哲哉、斎藤貴男など。最後に、著者自身がいかに「生き生き」とした言葉を嫌っており、いかにして「生きた言葉を語る死者」にならないよう、心がけているのかを説明する。
 思想史を知り尽くした著者が、現代思想業界に殴り込みをかける。高校生でも読める簡明な記述。仲正節が炸裂する、著者渾身の一冊。
(※本書は2005/10/25に発売された書籍を電子化したものです)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

46
デリダに音声中心主義を批判したエクリチュールという言葉がある。「生き生き」とは、この音声中心主義のことだ。本書で批判される言論人はメディアでの露出から、著者よりも知名度があり信奉者が多い。彼らが発する言葉は親や先生とは違い、生き生きした言葉としてリーチする。著者は言論人の欠点、特にコンプレックスを言い当てる。読者は言論人を相対化することで呪縛から脱出するか、言論人の擁護にまわるかだ。擁護者がいかにも言いそうな言葉遣いは、当該言論人のコピーだが、それはエクリチュールそのものだ。エクリチュールは生きた言葉の再2023/11/04

さえきかずひこ

6
第4章で、竹田青嗣、柄谷行人、高橋哲哉らを批判している。悪ノリしすぎ。まぁ、面白いですけどちょっとくどい。2016/11/30

はすのこ

4
デリダ関係ないじゃん...。2016/11/02

home alone

2
最初の方の哲学の話しは面白かったけど、最後の方は悪口が多かった。。最後の方は良く分からない。この人は哲学とかテキスト読解の本は面白いからそういうのだけ書いてほしい。他の本でもそうだけどこの本は特に、ネットのバカな人(仲正さんの言い分)への怒りのコメントが多い。2012/10/15

ねこなのか?

1
マルクス主義やフェミニズム、あるいは動物の解放でもそうだが「これこそが“ 真に”正しい、本来の人間ならこれを支持すべきだ!」という生き生きとした思想を絶対視してしまうと、それを支持しない人間を攻撃したり、時には暴力さえ肯定する口実になってしまう。この「真に」の部分が危険で、自分の支持する立場が他の立場を飛び越えて、唯一絶対的な正義だと考えてしまっている。著者はそういった生き生き思想や立場が間違っているというのではなく感情的・扇動的に陥りやすいので、学問(哲学)なら堅実かつ論理的に考えねばと言いたいのだろう2023/01/28

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