内容説明
都内で起きた刺殺事件の捜査本部に現れた東京地検特捜部の検事、灰谷。一方的に情報提供を求めたうえ、自身が内偵中の野党議員の秘書を犯人と決めつけ、身柄を拘束する。警視庁捜査一課の樋口は証拠不充分を主張。だが、灰谷が逮捕に踏み切って......。常に謙虚で同僚や家族も尊重する等身大の刑事が、巨大機構の狭間で己の信念を貫く傑作警察小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
96
今野さんのこのシリーズの最新の文庫です。これでやっと6冊すべて読了です。ここでは今回は特捜検事が出てきます。ある殺人事件をめぐり捜査1課と2課が協同して事件解明にあたりますが、政治的な動きが出てきます。ある意味特捜検察の独走気味の話が出てきて(以前の労働官僚逮捕の話を思いだしたりしましたが)、主人公が若干動きが以前とは異なったりします。最後は検事正が謝ったり、特捜部長が更迭されたり、特捜検事が懲戒免職ということですっきりさせてくれます。忖度ということでありそうな話です。2022/10/17
yomineko@ヴィタリにゃん
64
東京地検特捜部の2人は夢に描いたwストーリー通りに関係のない人を逮捕・勾留するのがお好きな様で、兵庫県知事選挙を思わせる展開。何もやっていない人が奈落に突き落とされる。強引な彼らに挑む樋口顕、通称ヒグっちゃん、頑張れ!と応援しながら読んだ。次作の無明は貸し出し数が多くて暫く無理😢😢😢2024/12/03
ほんた
33
東京地検の二人が,警視庁捜査二課に乗り込んでくる。裁判だと警察・検察 vs 弁護士のイメージが強いけど,今回の話は警察 vs 検察。組織もいろいろなんだなぁ。 https://hontablog.com/焦眉2024/01/29
再び読書
31
段々樋口シリーズが。面白くなってきた。愚直なまでの姿勢が、嬉しく感じる。氏家の転勤から始まった政治家への陰謀も絡まり、殺人事件が検事の暴走により、迷走する。ただ、亀田の逮捕状が、発行された事に恐怖を感じる。まだまだ、冤罪は一定の確率で、発生する事は免れないと一般市民の無力感に打ちひしがれる。しかしながら、この物語では、その検察の暴走を樋口を含む特捜本部が、解決に導く。樋口の警察の当たり前の理不尽さに対抗する態度が清々しい。2025/07/29
スナイデル
24
4.52023/02/04
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