集英社文庫<br> 空をゆく巨人

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集英社文庫
空をゆく巨人

  • 著者名:川内有緒【著】
  • 価格 ¥1,067(本体¥970)
  • 集英社(2022/07発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
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  • ISBN:9784087443875

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内容説明

福島県いわき市の実業家・志賀忠重と、中国福建省出身の世界的現代美術家、蔡國強。二人は、1980年代にいわきで出会い、数々の驚くべき「作品」を生み出してきた。そんな二人の最大の作品が、東日本大震災後に制作した「いわき回廊美術館」。その周辺の山々では、志賀が、99,000本の桜を250年かけて植樹する「いわき万本桜プロジェクト」を進めている。原発という「負の遺産」を残したことを激しく悔いて、未来のいわきを世界に誇れる場所にするために。型破りな二人の巨人の足跡を辿りながら、美術、ひいては「文化」の底力を問う。スタジオジブリ・鈴木敏夫氏絶賛! 第16回開高健ノンフィクション賞受賞作。

目次

プロローグ
はじめに
第 一 章 生まれながらの商売人 いわき・一九五〇年
第 二 章 風水を信じる町に生まれて 泉州・一九五七年
第 三 章 空を飛んで、山小屋で暮らす サンフランシスコ・一九七六年
第 四 章 爆発する夢 泉州・一九七八年
第 五 章 ふたつの星が出会うとき 東京・一九八六年
第 六 章 時代の物語が始まった いわき・一九九三年
第 七 章 キノコ雲のある風景 ニューヨーク・一九九五年
第 八 章 最果ての地 レゾリュート・一九九七年
第 九 章 氷上の再会 レゾリュート・一九九七年
第 十 章 旅人たち いわき・二〇〇四年
第十一章 私は信じたい ニューヨーク・二〇〇八年
第十二章 怒りの桜 いわき・二〇一一年
第十三章 龍が駆ける美術館 いわき・二〇一二年
第十四章 夜桜 いわき・二〇一五年
第十五章 空をゆく巨人 いわき・二〇一六年
エピローグ いわきの庭 ニュージャージー・二〇一七年
主な参考資料
文庫版あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

だいふく

9
著者の川内有緒さん自身が行動力の塊のような方だと他の著書を読んで思っていたけれど、まだまだ上はいるんだなぁ。本書に登場する志賀さんは本当にすごすぎるおっちゃん。彼とその仲間たちが現代アートの蔡國強と出会い、生まれてきた作品の数々、彼らの取り組みはスケールが大きくて驚かされてばかり。 誰かの夢を叶えるために奔走し、今は原発に汚染されたいわきに未来の子供達へと桜の名所を作り続ける。本からその熱気が伝わってくる。2023/05/31

taikiat

3
初めはあまり興味が沸かない題材だったが、どんどん引き込まれていった。生きるのには夢や希望が必要、なんて何度も聞いたようなセリフが、なんだか刺さる。この話をここまで読ませるように書ける作者が凄いと思った。いわきにとても興味が湧いた。2023/08/03

はしめ

2
いつか人生を振り返り、時代、時代、自分はどんな仕事をしていたろうかと思い出す。2023/06/13

Go Extreme

1
https://claude.ai/public/artifacts/6fe8a54c-8ef5-4670-9e75-a93935c330ef 2025/06/26

はるちゃん

1
「蔡国強展」を見た。その後、湘南の桜ヶ丘の「冒険研究所書店」に行った。そこで本作に出会いました。こういう偶然って大切かと。いい本です2023/08/21

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