内容説明
SNS登場で激変! 「恥ずかしがり屋の日本人」はどこに消えた?
古来「恥の文化」を生きてきた日本人。SNS上で「自慢したい!」欲望が溢れ出し……古今東西の恥の感覚を陳列する抱腹絶倒の一冊。
※この電子書籍は2019年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
130
面白かった!ちょっと自意識過剰な気もするけど(私が年を重ねて鈍感になっただけ?)、相変わらずの着眼点と鋭い観察力、そして独特の言葉選びのセンスに笑わせてもらいました。生きてるうちは恥をかかないことなんてない、死んだら解放されて楽…と思ったら死後も大変そう。確かに死に顔をじっと見られるなんてなんか恥ずかしい。その前の段階(介護とか)でも恥ずかしいことがあれやこれやと。やはりいろいろ準備しとくべきか。私も酒井さんと同世代。可笑しさの中にもいろいろ考えさせられる一冊でした。2022/08/28
そら
81
著者とほぼ同世代となる私には心に刺さりまくったこのエッセイ。海外では神に許されるかが基準となる『罪』の文化だが、我々は世間様(他人の目)からどう思われるか?が判断や行動の基準となる『恥』の文化の中で謙遜しながら生きてきた日本人だ。なのに、SNSの発達により見栄を張りながら様々な自慢を晒しまくる昨今を「あるある!」と心の中で爆笑と反省をしながら楽しく読んだ。農耕民族のなごりや、清少納言などの古典にも独自の読み解きがあり、日本の文化にもとづく『恥』とは何か?がよーく解り、自らを振り返るきっかけともなった。2023/02/03
優希
44
恥ずかしいという思いがないから恥ずかしい行為も平気なのですね。「恥の文化:なんて取っ払って日々過ごしている様子がありありと思い浮かびます。2023/01/28
ピンガペンギン
23
やはり面白く吹き出すところ多し。SNSについてなど、特に辛辣すぎるかもしれないが、うなずけるところが多い。「恥についての感覚が違う人同士が仲良くするのは難しい」、「全てのエッセイは自慢である」などの説(真実の法則と書いている!)。書くとなると、読み手を意識しますよね。それをすべて「自慢」としなくていいのでは?どうでしょう。2025/02/24
練りようかん
11
他者を恥ずかしいと感じるのは、自分の隠れた願望を臆面もなくやってしまうことに対して敏感に反応するからだと書かれていて、紫式部が清少納言の嫌いなところや兼好法師が批判したことが、新世代やSNSの傾向以上にわかる!となったのが面白い。やはり恥は生き方と密接に関わっていて彼らの人生が終わっているからなのかなと思った。個人の幸福追求と世間様に恥ずかしくない生き方で、私達はずっと“股裂き状態”と表現したのがツボに入った。最も驚いたのは著者のビューラーは下着に相当するグッズという感覚。ほんと人それぞれだ。2024/06/12
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