内容説明
鉱物を制する国が世界を制する
レアメタルをめぐる各国の思惑からグリーンエネルギー政策の暗部、中国次第で揺れる市場……。「レアメタル地政学」の権威によるさまざまな問題点をあぶり出したベストセラー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
鮫島英一
30
良薬は口に苦しというが、知りたくない現実を突き付けられることほど怖いものはない。尖閣諸島中国漁船衝突事件以降、日本はレアメタル問題と国益をリンクさせるようになった。このことは本作でも触れられており、安易な商業優先姿勢を我が国は採らなくなったのは事実のようだ。だが、レアメタルが現在進行するクリーンエネルギー政策とリンクする以上、どこまでこの流れに抵抗できるのか? 米国は産油国サウジと手を組むことで20世紀の覇権を握った。ならば……いや、よそう。これ以上考えると眠れなくなる。2022/10/21
kubottar
25
中国がどんどん力をつけていったのはレアメタルのお陰だった。採掘に多大な汚染を要するレアメタルだが、汚れ仕事を引き受けて西洋諸国に卸し続けていたら、発言力がバカ上がりして逆に、中国が商売相手を選べる状況になったのが今。資源がある国は強いってのがわかる。そこで日本はどうしたらいいのかだが、中国だけではなくていろいろな国から買い付ける以外に、資源が乏しい日本のとる手がないことが辛い。2021/08/17
sakadonohito
10
メモした量が多過ぎてここに収まりません!雑に言うと中共キッタネェ!というのが実感できる内容です。クリーンエネルギーを実現する為に、実はかなり環境汚染と莫大なエネルギー消費をしているのを知ることができます。フランスは鉱物資源大国に戻ろうとしているらしい。今後は海底資源採掘も活発になっていきそうです。日本は海の権益を守れるでしょうか?皆に読んでほしい1冊です。2025/05/28
芙由
9
これからの社会は脱炭素とDX、この両輪を動かすのに欠かせないレアメタルをめぐる資源獲得競争がすでに始まっている。中国が急成長を遂げたひとつの要因は、レアメタルの需給を握る外交戦略にあった。人権や環境といったグローバル問題に人一倍うるさい先進諸国が、自分たちの目につかないアジアの奥地でそれらの価値を犠牲にして産出されたレアメタルに甘えた末、首を絞められ脅されながらも、環境に優しくない“グリーン”テクノロジーを推し進めようとしている、なんとも皮肉な話。脱炭素社会の先頭に立つのは欧州型民主主義とは対極の国かも。2021/08/16
Sumiyuki
8
良書。デジタル機器やグリーンエネルギー機器にはレアメタルが使用され、大半は中国から輸出される。中国は安い労働力に加え、環境規制を蔑ろにして培った競争力のため、ライバルを淘汰し市場をほぼ独占している。加工技術を模倣もしくは入手することで、中国を必要不可欠な存在に足らしめた。またレアメタルの需要は高まり続けており、持続可能性はない。2020/06/16
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