竹書房怪談文庫<br> 第七脳釘怪談

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竹書房怪談文庫
第七脳釘怪談

  • 著者名:朱雀門出【著】
  • 価格 ¥748(本体¥680)
  • 竹書房(2022/06発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801931671

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内容説明

平穏な日常を嘲笑う超リアルな恐怖譚!

伝説の実話恐怖譚「脳釘怪談」シリーズ待望の新刊!

プール一面に薄ピンクのものが…
「脳だ。これって人間の脳みそじゃんか――」
「三十六 プールにいっぱい浮いていた」より


怪異の断片から巻き込まれる悪夢の数々――朱雀門出の人気シリーズ第七弾!
・幼い頃より鬼や霊を見る男が、それ以外に見えるという奇妙な物とは「車輪を回す」
・居酒屋で耳鳴りと同時に見えたのは真っ黒な…「ブクブクブクブク」
・子供の頃に遊んでいた神社には賽銭箱に座っているお爺さんがいた「死んだ神さま」
・友達が死んだのは箱から飛び出た刃物で首を切ったからなのに…何が正しい記憶なのか「喉切り箱」
・二階の部屋から見える学校のプール、ある冬の早朝の異変「プールにいっぱい浮いていた」
――など44編を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

74
実話怪談集。総じてレベルの高い話ばかりで一話目の「チョキとグーでヤミクラさん」から、一気にその世界へと引きずり込まれる。座り心地の悪い怪談は割とよくありそのほとんどが名作なのだが、本書の話は「座り心地が悪い」を通り越して、「得体の知れない」域まで達しているようである。特に話者と現実の認識が違う「死んだらバナナが生えます」や「喉切り箱」等は特に不穏なのだが、帯にもなっていた「プールにいっぱい浮いていた」は他者と認識が一致してもこの地獄。どこにも逃げ場がない感じ。こういう話に出会えるので怪談は止められない。2022/06/30

眠る山猫屋

61
朱雀門さんの怪談には、不気味としか言い表し様がない存在がかなり出てくる。今回も、冒頭のヤミクラさんから最終話の異星人じみた集団まで、グイグイっと迫ってくる。日常をヌルッとスライドして近づいてくる薄気味のわるい存在の怖さは、群を抜く。それでいてリアルさを損なわない怖さって・・・。冷汗必至。【日本の夏は、やっぱり怪談 其の一和編】に参加中。2022/07/05

こら

59
ちょうど去年の怪談イベントで読友さんから紹介され、嵌りに嵌った『脳釘怪談』。今巻も、「チョキとグーでヤミクラさん」「喉切り箱」「背の街」「ケンケンする子」等はじめ、どの話も得体の知れない怪怪怪の連続に理解力がとうに置いていかれ、気付くと何処に連れて行かれるのか分からない浮遊感の中に。この、得も言われぬ中毒性こそ恐ろしく感じさせる、朱雀門出の沃野はまだまだ広し。2022/07/07

あたびー

45
「ぎゃー!」とか「ひぃぃ!」とか言う表現なく、煽らずしずしずと進む実話怪談。大好きです。生じろいキリンのようなもの。炭酸を抜いてしまう黒い塊。「そうよ」と言う北斎描く鬼のようなもの。怖い玉子を産むフランス人形のような子供。家に伝わる奇習。はぁ〜楽しかった。2022/07/06

cao-rin

30
【日本の夏は、やっぱり怪談】〈其の一・和編〉今年もイベントに参加しております。スタートは朱雀門出さんの脳釘怪談の新刊です。朱雀門さんの実話怪談はとても独特で面白いです。荒唐無稽というか、想像を超えてるというか、余りにも非現実的というか、狐につままれたようなというか、勿論賞賛の意味ですが、今回も1話目からぶっ飛んでます。こんな事自分の身には絶対に起きて欲しくない😰そんな話の詰め合わせです。お腹いっぱいです😑2022/07/16

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